研究課題/領域番号 |
12832020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
GOH Ah Cheng (GOH Ah・Cheng / GOH Ah. Cheng) 信州大学, 保健学科, 助教授 (00283276)
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研究分担者 |
三好 圭 信州大学, 医学部, 助手 (30293509)
藤原 孝之 信州大学, 医学部, 教授 (40181416)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 超音波治療 / 物理療法 / 温熱療法 / 温度療法 / 癌 / 理学療法 / Ultrasound / Thermotherapy / Cancer / 超音波 |
研究概要 |
この研究は、まず動いているトランスデューサーの速度が温熱の深さに影響があるものかどうか調査する実験から行った。実験では、1MHzと3MHzの周波数の各々10サンプルづつ、豚の組織を使用した。トランスデューサーの動く速度は、1Hz、2Hz、3Hzに設定した。結果、トランスデューサーの動く速度は、温熱の深さには影響しないということを示した。全ての速度において、3MHzの周波数では3cm、1MHzの周波数では5cmの深さまで到達した。 次に、どこで組織の損傷が起こるか、その超音波の用量を決定するための実験を行った。実験の1時間前以内に死亡した豚の組織を使った。組織は、3MHzと1MHzの周波数で、各々異なった強度(0、0.5、1.0、1.5、2.0w/cm2)で照射し、その後H&Eを使って染色した。全サンプルは、しかるべき獣医病理学者に送られ、過熱による細胞の損傷について検査された。結果は、2.0w/cm2において組織に損傷(熱傷)が見られたが、それ以外について損傷は見られなかった。 次に、国産豚の腿、肩、腹から表皮付で各々組織サンプルを取り出した。これらの組織サンプルに超音波治療を1MHzと3MHzの2周波、8つの異なった強度(0.1、0.3、0.5、0.7、0.9、1.1、1.3、1.5watts/cm2)で10分間照射・記録し、電源を切った後10分間放置し記録した。 結果:A.3MHzでは、1MHzと比較すると温度上昇が顕著であった。しかし、1MHzではより深部にて温度上昇が見られた。B.3MHzと1MHz両方において、強度が増すごとに温度も上昇した。C.3MHzと1MHz両方において、時間経過とともに温度上昇が見られた。 これらの結果は、超音波治療ユーザーが癌の温度療法効果、理学療法の温熱療法効果を得るために周波数、強度、時間を効果的に選択するモデルになるだろう。
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