研究課題/領域番号 |
12832045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
長崎 浩 (2002) 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (30133961)
園田 啓示 (2000-2001) 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教授 (30316426)
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研究分担者 |
佐直 信彦 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (50004974)
森山 早苗 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (90100148)
浅井 憲義 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (20265739)
長崎 浩 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (30133961)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 腕保持用装具 / ポータブルスプリングバランサー / 四肢麻痺 / 食事介助 / 重度四肢麻痺者 / 上肢装具 / 電動化 |
研究概要 |
はじめに 平成12年度から平成14年度の3年間にわたって電動式スプリング調整腕保持装置(EPSB)の開発を行ってきた。14年度は改良したスイッチコントロールシステムを使って重度四肢麻痺者に臨床試験を行った。さらにEPSBを使って動作について3次元で検証してみた。 1.コントロールシステム1号機 EPSBはPSBのスプリングを巻き上げるハンドルを電動モータに変えたものである。動作原理は四肢麻痺者が頭部の動きを使って1動作を1スイッチで操作し、モータの動きを加減し利用者自らが最も適切なスプリングの張力を調整できるようにした。 【対象と方法】高位脊髄損傷、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中患者,計5名に使用感のアンケート調査をした。 【結果】利点:(1)適切な張力調整が自分でき腕の動く範囲が広くなった。(2)音は気にならない。 改良点:(1)スイッチ操作用の棒は外観が悪い。(2)頸の動きが必要で疲労感がある。(3)スイッチ操作の作動方向が分からない。(4)咀嚼しながらスイッチ操作で頭部の動きを使うことが気になる。 2.コントロールシステム2号機 1つのスイッチで計4つの動きを操作できるものにした。機能はオートスキャナー方式でスイッチを1度押すと、左上がる・左下がる・右上がる・右下がる、さらに両側同時の上下の順でスキャンを始める。 【対象と方法】高位脊髄損傷患者(C5)1名に使用感のアンケート調査をした。 【結果】利点:(1)1センサーで左右、上下のアームコントロールができる。(2)動作時に音が出ない。 改良点:(1)コントロールボックスが大きい。(2)配線の数が多い。 3.EPSBの動作について3次元での計測 【対象と方法】EPSBのアームにポテンショメータを取り付け、動きを3次元で定量的に表示する装置を作成し健常者で動作を調べた。 まとめ EPSBを開発して、スプリング張力調整を手動から電動にしたことで利用者の操作が簡便で素早くできるようになった。また、スイッチの工夫で利用者自らが最も適した張力を調整出来るようにもなった。加えて、EPSBを活用した動きを3次元で測定できる装置を作成した。
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