研究課題/領域番号 |
12834004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
高木 英至 埼玉大学, 教養学部, 教授 (20163165)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | コンピュータシミュレーション / 計算モデル / 権力 / 社会的交換 / 相互調整 / 創発性 / 進化 / 協力 / 適応エージェント / 人工社会 / シミュレーション / Social Impact / 多数派-少数派 |
研究概要 |
(1)交換を介した権力発生シミュレーションモデルの構築し実施した。エージェント間で資源(協力=労働力)の交換と科罰が可能な状況を考える。資源を供与した相手に対してエージェントは科罰・被科罰事態が生じたときには協力する(自分の強さの一部を相手に与える)と仮定する。エージェントの戦略は資源供与の戦略と科罰戦略の組である。ここで権力とは、他者に与えずに他者から受け取れることと考える。単なる科罰可能性によって交換の偏り(与える量と受け取る量の乖離)が生じること、つまり権力が発生することが観測できた。エージェントは、弱い者には脅し戦略(くれなければ罰する)とslimyな戦略(強い者には無条件に与える)が傾向として生じていた。追加のシミュレーションから、交換を2当事者間に限定しない一般交換が生じる状況(集団主義的状況)ではより容易に権力が生じる傾向があるという結果を得た。 (2)権力のシミュレーション((1))への移植を目的として、与える/受け取る資源量を戦略が選択できる交換シミュレーションのモデルを作った。量を可変的にしても等量交換の傾向が進化すること、量の基準が異なる集団(文化)間でエージェントが棲み分けをすることを、このモデルから予測できた。権力モデルへの導入には至っていない。 (3)相互調整モデル:少数派-多数派間の権力関係のモデルとして相互調整モデルを作成した。このモデルではエージェントが周囲と態度を適合させようとすると仮定する。この仮定から態度ごとのエージェントの棲み分けが説明できること、および少数派は凝集的な集団を作って生き残る傾向が説明できることが分かった。 (4)協力を呼びかけ合う状況で相手の協力性に反応するSelective inclusion戦略が生じるか否かをシミュレーションで分析した。同戦略が優越し協力が生じやすくなること、および、違反への誘因が低い条件では未知の他者への信頼が低下するという傾向が観測できた。
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