研究課題/領域番号 |
12871010
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
泉 万里 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (60243135)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 文明期 / やまと絵 / 壬生地蔵縁起絵巻 / 親鸞聖人絵伝 |
研究概要 |
本研究費と、その事前調査によって行った調査は以下の通りである。 1 滋賀県の本福寺、福田寺、石川県の専称寺、西光寺、本蓮寺、兵庫県の本徳寺、和歌山県妙慶寺、岐阜県の河野六坊組合、大阪の真宗寺、教行寺の所蔵する四幅形式親鷺聖人絵伝を実地調査し、スライド撮影などを行った。そのほか機会をとらえて、展覧会出品の絵伝を調査した。いずれも15世紀から16世紀初期の裏書きをもつ作例であるが、類型的なものとみなされ、個別に調査されることがなかった作例がほとんどである。 2 壬生寺所蔵の壬生地蔵縁起絵巻を調査し、スライド撮影を行った。 以上の調査から得られた知見を以下の形にまとめ投稿中である。そのため、本研究の結果の公表には至っていない。 (1)論文名「壬生地蔵縁起絵巻とその周辺」 15世紀後半の「親鷺聖人絵伝」を調査することによって、その表現には個別の作例の特色が備わっていることを確認しつつも、文明期の絵伝が同一工房で制作された可能性の高いことを指摘。さらにその工房と関わっていたであろう絵師が「壬生地蔵縁起絵巻」の一部を描いていることも確認した。つまり、絵伝の制作から、縁起絵巻の制作までを手がけていた活発な制作活動を行っていた工房とその絵師の存在を捉えることができたと考えている。 (2)また、この研究の成果のひとつとして、画中屏風画資料の発掘がある。15世紀半ばから文明期にかけて豊富な金屏風の画中画を見いだすことができ、同時代の屏風を考えるうえで、重要な指針となる発見であった。このことについては、山川出版刊行予定(順次刊行中)『日本史叢書』の美術社会史編に「朝貢品となった金屏風」として掲載予定である。
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