研究課題/領域番号 |
12871021
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大藪 泰 早稲田大学, 文学部, 教授 (30133474)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ジョイント・アテンション / 社会的認知 / 三項関係 / 間主観性 / 意図性 / 3項関係 / ノン・ヴァーバル・コミュニケーション |
研究概要 |
平成12年度と13年度において、早稲田大学文学部発達心理学研究室で1〜2歳児とその母親を対象に、子どものジョイント・アテンションの実験観察を縦/横断的に検討してきた。現在の(平成14年2月8日)の時点では、横断的データとして、9か月児群:12名、12か月児群:13名、15か月児群:17名、18か月児群:11名、21か月児群:10名、24か月児群:8名、27か月児群:14名、30か月児群:8名を得ている。さらに縦断研究群として30組の母子を追跡している。横断研究、縦断研究ともに現在も引き続きデータを獲得し続けている段階だが、中間報告としてすでにいくつかの研究成果を公表してきた。それらは視覚刺激(鯨の縫いぐるみ)と聴覚刺激(鳥の鳴き声)を使った2つの場面で見せる子どものジョイント・アテンション行動について、(1)母親がそれらの刺激に気づかない振りをする場面、(2)母親が刺激に気づいて共有しようとする場面、(3)刺激が消失した場面でその刺激を母親と一緒に探す場面、の3場面で検討された成果である。最初の場面では、子どもが母親の注意を刺激に方向づけようとする「誘導的ジョイント・アテンション行動」の発達が、第2の場面では、子どもが母親と一緒に刺激に注意を向ける「ジョイント的関わり」の発達が、第3の場面では、消失した刺激を思い浮かべて母親と一緒に探そうとする「表象的ジョイント・アテンション行動」の発達が検討された。第1場面で検討された聴覚刺激にも母親に対しても十分に注意を配分する「意図共有的/誘導的ジョイント・アテンション行動」の出現は15か月以降、第2場面で検討された「意図共有的ジョイント的関わり」は18か月以降、第3場面で検討された「意図共有的/表象的ジョイント・アテンション行動」も18か月以降に出現しやすくなることが見出されている。
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