研究課題/領域番号 |
12874076
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大須賀 篤弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (80127886)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 酸化反応 / ポルフィリンシートの合成 / ポルフィリンシート / ポルフィリン1024量体 / 世界最大最長の分子 / ポルフィリン環状4量体 / ポルフィリン / 拡張ポルフィリン / 縮環ポルフィリン / 分子ワイヤー |
研究概要 |
5,10-ジアリール置換亜鉛ポルフィリンや銅ポルフィリンをDDQとSc(OTf)_2の組み合わせで酸化することにより、二次元にπ電子系が広がった共役ポルフィリンシートの合成に成功した。亜鉛ポルフィリンからは、メゾ-メゾ結合とベータ-ベータ結合を持つ対称性の高いシートが得られ、一方、銅ポルフィリンからはメゾ-ベータ結合を持っポルフィリンシートが得られた。 メゾ-メゾ結合ポルフィリンの更なる伸長反応を検討したところ、ついに純粋に単離下256量体の反応により、1024量体の合成、単離に成功した。単分散有機分子として、世界最大最長の分子の誕生である。 メゾ-ピリジン置換亜鉛ポルフィリンがトルエンやクロロフォルム中で、環状4量体を生成する。環状4量体の構造をX線結晶構造解析で決定した。メゾ-メゾ結合ポルラィリンで同様な環状化について検討したところ、非常に大きな会合定数で箱型4量体が生成することがわかった。この箱型4量体では多点相互作用により、構造が厳密に規制されており、メゾ-メゾ結合ポルフィリンにおけるポルフィリンーポルフィリン相互作用が極端に小さいこともわかった。
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