研究概要 |
本年度は,高密度ネットワークルーティング機構と自律分散型サービス発見機構に関する検討をさらに推し進めるテストベッドやアプリケーションプロトタイプの構築をも進めた. 1.高密度ネットークルーティング機構の開発 片方向リンクが存在するような不安定なアドホックネットワーク環境においても適用可能であるようなアドホックルーティング手法を開発した.具体的には,安定ルート構築機構としてSARAHプロトコル(Stability Adaptive Routing in Ad-hoc Networks of Heterogeneous Hosts)を開発した.SARAHは,安定ルートを構築することでルート切断回数を低下させることが可能である.また,ルートの安定性を測定する際に定期的なビーコンを利用していないため,制御パケット数の低減も実現可能である. 2.センサーネットワークルーティング機構の開発 センサーネットワークにおいてはセンサーノードから情報を収集するのに適したルーティング手法が必須である.このような観点から,リンクが不安定であるようなアドホック環境においてもロバストかつ効率的に情報を収集できるようなセンサーネットワークルーティング手法を開発した. 4.テストベッドの構築 高密度ネットワークアーキテクチャコンセプトを実証するためのテストベッドの構築を進めた.具体的には,ネットワーク接続された各種センサーをテストベッド内の各所に配置し,人や温度情報をクエリーに応じて収集できるシステムを構築した.
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