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粗面端を持つ光ファイバーを用いたレーザー起爆法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12875192
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関九州大学

研究代表者

永山 邦仁  九州大学, 工学研究院, 教授 (20040446)

研究分担者 中原 基直  福岡大学, 情報工学部, 助教授 (00148909)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード粗面 / 蒸着 / 起爆 / パルスレーザー / レーザーアブレーション
研究概要

昨年度に粗面の効果を確認したので、引き続き、微量のPETN爆薬を用いた起爆実験をおこなった。レーザー光の吸収をさらに高めるために、レーザー集光面は粗面化した後さらにアルミニウムの蒸着をおこなった。爆薬は10ミリグラム程度の量を用いた。200ミリジュール、4ナノ秒の赤外レーザーの集光により起爆を確認した。起爆過程は、イメージコンバーターカメラによる自発光の履歴および爆薬の容器となっているアクリル板中の爆轟誘起の応力波面のレーザーシャドウグラフ写真撮影により明らかにした。起爆条件は、レーザーエネルギーおよび集光径を変化させて調べた。レーザーエネルギーあるいはイラディエンスの値だけでは整理できないことがわかった。以上の実験は、0.5ミリ厚、径6ミリの薄い円板状に爆薬をつめて試験したので、爆轟波面は起爆点から円状に伝播する。
試しに、1ミリ角で12ミリ長さの細い領域に爆薬をつめ、1端から起爆したところ次第に定常爆轟に達する様子が撮影された。この微量の爆薬でも定常爆轟が生じることは驚くべきことである。これらの試験から明らかになったこととして、レーザー集光時から反応をあらわす自発光が生じるまで、200-500ナノ秒の時間遅れが存在することである。ただし、設定された実験条件に対してのばらつきは大きくないと推定された。
シャドウグラフの撮影より、起爆はレーザー集光側で生じるのではなく、かならずそれと反対側のアクリル容器壁から生じていることがあきらかになった。アブレーションによる高温金属蒸気が爆薬を圧縮圧搾して対面壁へ押し付ける過程で反応が生じるものと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Nagayama, K.Inou, M.Nakahara: "Initiation of PETN high explosive by pulse laser-induced high-temperature plasma"Proceedings of 4^<th> International Symposium on Impact Engineering. 2. 515-519 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nagayama,M.Nakahara,K.Inou & S.Kubota: "High pressure shock waves produced by the enhanced absorption of laser pulse energy by the roughened surface"Proceedings of the 8th NIRIM sympsoium on advanced materials. (印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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