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タバコ属の種間雑種の致死性をアポトーシスの観点から検証する

研究課題

研究課題/領域番号 12876002
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関茨城大学

研究代表者

丸橋 亘  茨城大学, 農学部, 助教授 (00181826)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアポトーシス / 雑種致死 / タバコ属種間雑種 / Nicotiana suaveolens / Nicotiana tabacum / Nicotiana debneyi / Nicotiana sylvestris / 雑種致死性 / 細胞死
研究概要

(1)シクロヘキシミド処理によるアポトーシスの抑制
タバコ属種間雑種(Nicotiana suaveolens x N.tabacum)の実生由来の培養細胞を36℃条件に維持すると正常に増殖するが、これを28℃条件へ移すとアポトーシスを起こして細胞が死滅する。細胞を薄い層にして静置する薄層培養に対して、シクロヘキシミド(翻訳阻害剤)を100μg/mlの濃度で添加して培養した。種々の検査法でアポトーシスの進行状況を調査したところ、アポトーシスが高い程度で抑制されたことを確認した。この雑種細胞におこるアポトーシスにはタンパク質の合成が必要であることが判明した。また、アポトーシス誘導後、一定時間経過してからシクロヘキシミドを処理した。誘導開始2時間目以前に処理すると細胞死が抑制されるが、誘導開始4時間目以降に処理すると抑制されなかったことからこの反応が不可逆になるポイントがアポトーシス誘導後約3時間目に存在していることが明らかになった。
(2)Nicotiana debneyi x N.tabacumに見い出された雑種致死現象をアポトーシス
タバコ属種間交雑(Nicotiana debneyi x N.tabacum)で得られる雑種実生は致死性を示すことが知られていた。この致死性は高温(34℃)条件では、発現せず、致死性を回避できることがわかった。また、28℃へ移すと致死するが、この際、アポトーシスの種々の特徴を示すことがわかった。また、複二倍体であるN.tabacumの祖先種の1つN.sylvestrisとの交雑を実施したところ、N.debneyi x N.sylvestrisとの交雑により得られた雑種実生は致死し、その細胞死の過程はアポトーシスであることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 増田優, 山田哲也, 丸橋亘: "タバコ属種間雑種(Nicotiana suaveolens x N.tabacum)の細胞におけるシクロヘキシミドによるアポトーシスの抑制"育種学研究. 3・別2. 81-81 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 小林真理美, 丸橋亘: "高温条件はアポトーシスによって誘導される雑種致死(Nicotiana debneyi x N.tabacum)を抑制する"育種学研究. 3・別1. 267-267 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 増田優, 山田哲也, 丸橋亘: "タバコ属種間雑種(Nicotiana suaveolens x N.tabacum)の細胞におけるアクチノマイシンDによるアポトーシスの抑制"育種学研究. 3・別1. 266-266 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Marubashi, W., Onosato, K.: "Q chromosome controls the lethality of interspecific hybrids between Nicotiana tabacum and N.suaveolens"Breeding Science. 52・2(In press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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