研究課題/領域番号 |
12876008
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白子 幸男 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (90143023)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | イネ病原ウイルス / プラス鎖RNAウイルス / 全長cDNAクローン / ダイアンソウイルス / リボヌクレオプロテイン / フレームシフト / イネグラッシースタントウイルス / in vitro転写産物 |
研究概要 |
フィリピンで発生したグラッシースタント病罹病イネ葉よりテヌイウイルス属のイネグラッシースタントウイルスとともに検出されたダイアンソウイルス属ウイルスRNA1様RNAのイネに対する病原性を確認することを目的に、以下の実験を行い新たな知見を得た。1.遺伝子構造を再検討した結果、本RNAは全長4486塩基で、5'末端より37kDaタンパク質と54kDaタンパク質(-1フレームシフトで96kDa推定複製酵素タンパク質を形成)、15kDa機能不明タンパク質、28kDa推定キャプシドタンパク質、および33kDa機能不明タンパク質をコードすることが示された。2.全長cDNAをT7 RNAポリメレースプロモーターの下流に配置し、プラスミドベクターにクローニングした。ノーザンブロット解析により、in vitro転写産物の大きさは、グラッシースタント罹病イネ葉よりショ糖密度勾配遠心法で精製したリボヌクレオプロテイン分画から抽出したRNAと同一であることが確認された。3.ダイアンソウイルス属のウイルスRNA1およびRNA2の3'末端に共通な20塩基配列に対する相補鎖プローブを用いてリボヌクレオプロテイン分画抽出RNAをノーザンブロット解析した結果、ダイアンソウイルスのRNA2に相当するRNAは検出されなかった。以上の結果より、本RNAはプラス鎖RNAウイルスゲノムの中ではダイアンソウイルス属ウイルスRNA1に最も類似しているが、ダイアンソウイルス属とは異なる新属に含まれる可能性が示唆された。現在、15kDa機能不明タンパク質および33kDa機能不明タンパク質を大腸菌内で発現させ、ウサギ抗体を作製中である。今後、in vitro転写産物を用いたイネ葉肉プロトプラストへの感染性試験を行う予定である。
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