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カラマツ林における外生菌根菌ハナイグチの地下ジェネットの同定

研究課題

研究課題/領域番号 12876034
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関東京大学

研究代表者

宝月 岱造  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (10107170)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード外生菌根菌の動態 / ハナイグチ / カラマツ林 / 地下ジェネット / マイクロサテライト / DNAマーカー
研究概要

1.マイクロサテライトDNA領域に着目し、外生菌根菌ハナイグチの菌根及び菌糸のDNAからジェネットを識別出来るような多型性の高いマイクロサテライトDNAマーカー作成した。このマーカーは、ハナイグチ種に特異的で種内多型性が高く、調査地点近辺のジェネットを特異的に識別することが出来た。
2.子実体発生位置を中心に菌根及び菌糸を含む土壌をサンプリングし、作成したDNAマーカーを用いて地下における同一ジェネットに属する菌根及び菌糸の土壌中分布を明らかにした。
3.その結果、以下のことが明らかになった。(1)ハナイグチ子実体直下には、子実体と同じジェネットの菌根および菌糸が分布している。(2)その分布は、それほど広い領域ではなく、子実体直下に限定されている。(3)一年前に子実体が発生した位置では、直下に死んでしまった菌根付き根系が見られ、ハナイグチのDNAは全く検出されない。
4.これらのことから、(1)ハナイグチの場合、子実体の発生位置と地下ジェネットの分布とには一定の相関が見られること、(2)ハナイグチのジェネットは、子実体形成後衰退すること、(3)従って、ハナイグチの菌根および菌糸体からなる地下ジェネットは、年単位で大きく変動していることが解った。
5.この様な地下ジェネットの解析は、世界で初めての研究であり、これまでに知られていなかった野外における外生菌根菌の動態の一側面が明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Zhou Z,Miwa M,Hogetsu T: "Genet distribution of Suillus grevillei populations in two Larix kaempferi stands over two years."Journal of Plant Research. 113. 365-374 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Zhou Z,Miwa M,Hogetsu T: "Polymorphism of simple sequence repeats reveals gene flow within and between ectomycorrhizal Suillus grevillei populations."New Phytologist. (in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Zhou Z,Miwa M,Matsuda Y,Hogetsu T: "Spatial distribution of the subterranean parts of Suillus grevillei ectomycorrhizal genets."Journal of Plant Research. (in press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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