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ヒラメのホメオボックス遺伝子の解明と健苗育成技術開発への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12876046
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関福山大学

研究代表者

伏見 浩  福山大学, 工学部, 教授 (70309631)

研究分担者 阪本 憲司  福山大学, 工学部, 助手 (00309634)
高村 克美  福山大学, 工学部, 講師 (30206883)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードヒラメ / 健苗育成 / Hox遺伝子 / 最適飼育密度 / 骨格異常 / 浮上群 / 着底群 / 成長 / 形態形成 / 脊椎骨異常
研究概要

ヒラメにおける骨格異常が遺伝的な要因で起こるのかどうかを検討するために、一般に脊椎動物の椎骨パターンを決定するマスター遺伝子として知られているHox遺伝子群を単離し、その椎骨形成過程における発現パターンを解析することにした。ゲノムDNAを鋳型としたDegenerate PCRにより、20種以上の候補遺伝子断片を単離し、そのうち7種については全長をクローニングした。その予想されるアミノ酸配列をもとに解析したところ、3つは体部前方で発現するタイプのHox遺伝子であり、残り4つは体中部で発現するタイプであった。さらに後者には、5'領域が異なる数種類の転写産物が混在していることが明らかになった。
ヒラメの飼育条件,特に収容密度が成長と生残に及ぼす影響について1m^3水槽を用いて検討した。成長と生残とは15-20千尾/m^3の収容密度で最も高くなり,それ以下でもそれ以上でも低くなること,すなわちこの密度が最適密度であることを明らかにした。すなわち,成長と生残を指標にして飼育結果を評価しようとする場合には収容密度を最適密度に調整した飼育実験を行う必要がある。
人工生産魚に多発する骨格系の異常の発生状況は,飼育密度によっては影響されないことが明らかになった。
日本栽培漁業境界小浜事業場で行われたヒラメの量産規模での種苗生産から,1孵化群110万尾から約60万尾の30mm稚魚を生産した全過程を対象にして定期的な標本採取を行い,成長と骨格形成過程の違いを調べた。平均全長20mmを越えたときに生じる着底群と浮上群との違いは底生生活に完全に移行した後に生じる生活場所を巡る競争によるもので,成長の劣位群が浮上群になることを明らかにした。したがって、平均全長20mmを越えた後に生じる着底群の成長は,浮上群のそれよりも常に良かった。ただし,30mm時点の脊椎骨異常の発生状況には両者の差は認められなかった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 阪本憲司,高村克美,伏見浩.: "ヒラメhox遺伝子のクローニング"平成12年度日本水産学会春季大会. 120

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 伏見浩,阪本憲司,板野公一,宮向智興: "魚類種苗生産における密度効果"平成12年度日本水産学会春季大会. 115

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田浩靖,森田哲男,野上欣也,伏見浩: "種苗量産過程におけるヒラメの成長"平成12年度日本水産学会秋季大会. 67

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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