• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒスタミン・トランスポーターは、存在するか?ヒスタミン合成酵素KOマウスを用いた研究

研究課題

研究課題/領域番号 12877015
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東北大学

研究代表者

渡邉 建彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70028356)

研究分担者 桜井 映子  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教務職員
倉増 敦朗  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90302091)
大津 浩  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60250742)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードヒスタミン / トランスポーター / ヒスチジン脱脳炭酸酵素 / ノックアウトマウス / 骨髄細胞 / 肥満細胞
研究概要

ヒスタミントランスポーターの存在は、まだ、確立していない。ヒスタミンの合成酵素であるヒスチジン脱炭酸酵素(HDC)遺伝子ノックアウト(KO)マウスの組織では、HDC活性は検出できなかったが、組織のヒスタミン含量を測定すると、ゼロではなく野生型のそれの5〜10%存在していた。HDC-KOマウスを低ヒスタミン食で飼育し、皮膚のヒスタミン含量を測定したところ、2.26+0.06nmol/gであったが、高ヒスタミン食で7日間飼育すると10.53+0.65にまで上昇し、低ヒスタミン食に戻すと4日後、3.9+0.5になった。血漿中のヒスタミン含量は、それぞれ、0.04+0.01 11.3+1.25、11.3+1.25、0.16+0.01nmol/mlであった。この結果は、ヒスタミンは血中から皮膚の肥満細胞に取り込まれている、即ち、ヒスタミン・トランスポーターが存在することを示唆した。これを確かめるために、HDC-KOマウス及び野生型マウスの大腿骨から骨髄細胞をとり、IL3存在下に培養してBMMCを調整し、検討した。BMMCを[^3H]ヒスタミン存在下にインキュベートしたところ温度依存的、濃度依存的な[^3H]ヒスタミンの取り込みが認めら、Rosenthal-Scatchard解析からヒスタミンの取り込み機構には、低親和性と高親和性の2つが存在することが示唆された。また、この取り込みはコールドヒスタミン存在下で濃度依存的に阻害された。取り込まれたヒスタミンは、IgEを介する脱顆粒反応によって放出されること、また、ヒスタミンを取り込ませたBMMCを細胞分画すると、ヒスタミンは分泌顆粒の分画に一致して検出されることから、ヒスタミンは細胞に取り込まれた後、顆粒中に局在していることが示された。さらに、このヒスタミンの取り込みに対する、種々のトランスポーター阻害薬、ヒスタミン受容体拮抗薬の影響を調べたところ、既存の物質でヒスタミンの取り込みを阻害するものはなかった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Kuramasu: "Transport system in bone marrow derived mast cells of histidine decarboxylase knock-out mice."J.Neurochem.. (発表予定).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi