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病理生検材料を用いた「全」遺伝子の情報と形態の臨床情報の多核的解析の試み

研究課題

研究課題/領域番号 12877033
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

秦 順一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)

研究分担者 梅澤 明弘  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70213486)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード病理解剖 / データベース / DNA アレー / 生検
研究概要

生検材料という微小検体を用いて,全ての遺伝子の発現量を決定することをシステム化した.また,その発現情報を,塩基配列レベルの質的な変化に加え,病態生理を予測し,形態学的解析と統合することを前提とし,解析をすすめてきた.これら腫瘍から得られた臨床情報,ゲノム情報,病理形態を統合的に検索するために,インターネット上で利用可能なデータベースの構築にも着手し,一部の腫瘍細胞株の遺伝子発現情報は,形態情報とともに公開した.
本研究では,より包括的な検体の遺伝子解析を行う目的で細胞増殖,細胞分化,ならびにアポトーシスに関与する約1,000個の遺伝子に注目し,生検材料を用いてその発現量を定量的に検討した.遺伝子の発現量の検討は,われわれが独自に開発したunidirectional-linker PCR法を用いてその遺伝子の発現情報を増幅し行い,新規のgene array法を生検材料に適応する.このunidirectional-linker PCR法の条件設定は,終了した.
その対象となる腫瘍は,主に本申請では小児腫瘍とした.これらは精緻な臨床経過と共に豊富な症例を保持しており,遺伝子変異とそれに伴った遺伝子発現との相関が得られる可能性が高い.精緻な臨床情報ならびに形態学的な解析結果を照らし合わせ,それぞれの遺伝子の発現量を多角的に解析する.今後は,遺伝子発現と病理組織学的解析の結果を統合し,病態との関連を知るだけでなく,個々の分子の生物学的な機能を類推し,さらに異なる分子ネットワークを有する多数の細胞のデータを蓄積することにより,薬剤の耐性・癌細胞の浸潤性に対する分子機能を推測し,生物学的な実験研究への寄与も可能とする.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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