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細胞死誘導の第3の経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12877038
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関愛媛大学

研究代表者

浅野 喜博  愛媛大学, 医学部, 教授 (70114353)

研究分担者 角田 恒輔  愛媛大学, 医学部, 助手 (20281454)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード細胞死 / MHCクラスI分子 / CD47 / 細胞骨格 / モノクローナル抗体
研究概要

活性化リンパ球のみに作用し細胞死を誘導し、静止リンパ球および体細胞には作用しないこのモノクローナル抗体が結合する分子はMHCクラスI分子であること、細胞骨格がこの細胞死誘導に関わっていることが明らかになった。しかし、クラスI分子に対する別の抗体では、このような細胞死は誘導されず、また、トランスフェクタントを用いて調べると、リンパ球系細胞では細胞死が誘導されるが、上皮系細胞では細胞死が誘導されなかった。したがって、MHCクラスI分子そのものが細胞死のシグナルを細胞内に伝えるのではなく、MHCクラスI分子に会合した形で存在していて、リンパ球系細胞に発現される第2の分子によりシグナルが伝えられていることが示唆された。最近、リンパ球系細胞に発現されているCD47分子が一般的なアポトーシスの経路で使われるカスパーゼ経路を経ない細胞死を誘導する分子として報告されている(Nature Medicine)。本研究ではこの点も視野に入れ解析を行ったが、CD47分子の関与は明らかに出来なかった。今後、この新しいタイプの細胞死を誘導するMHCクラスI分子に会合したシグナル伝達分子を同定する必要がある。
細胞死誘導の分子機序およびその生体内リガンド分子を明らかにすることにより、リンパ球特異的に認められるこの新しいタイプの細胞死の機構を利用して、(1)免疫応答制御機構の解明、特に免疫応答終息機構としての活性化リンパ球の細胞死誘導機構の解明、さらにこれらの知見を応用することにより、(2)現在社会的に問題となっている臓器移植でその成否を左右するアロ反応性を、反応する細胞群を特異的に細胞死させることにより除いて移植成績を向上させるなど、応用技術の開発を目指すことが可能になると考える。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shinomiya,H.: "Role of the pp65/L-plastin-Mac-1 (CD11b/CD18) system in host defense against Salmonella-infetion."Endotox Res. 3. 85-92 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hamada,K.: "Molecular cloning of human squamous cell carcinoma antigen 1 gene and characterization of its prpmoter."Biochim Biophys Acta. 91522. 1-8 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tan,S-P.: "Differential interleukin-10 expression in interferon regulatory factor-1 deficient mice against Plasmodium berghei ANKA blood-stage malaria infection."Parasit Immunol.. 22. 425-435 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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