研究課題/領域番号 |
12877042
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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研究分担者 |
油田 正夫 三重大学, 医学部, 助手 (90293779)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ネズミマラリア / オオキネート / CTRP / ノックアウト原虫 / ハマダラカ / 接着侵入 |
研究概要 |
我々はマラリア原虫のオオキネートステージに特異的に発現されるミクロネームタンパク質CTRPをクローニングし、これらが分子量22万の接着性タンパク質であることを示した。またgene targetting法によりこれらの遺伝子をノクックアウトした原虫を作製して調べたところ、オオキネートは正常に出来るのに次のステージであるオオシストまでは全く進めなかった。このことから、CTRPはオオキネートが中腸細胞への接着侵入に重要な分子であることが示唆された。そこで、オオキネートのCTRPに高い親和性を持つハマダラカ中腸のリガンド分子をクローニング出来るのではないかと考えてこの研究を計画した。 モデルとしてネズミマラリアPlasmodium berghei及びハマダラカAnopheles stephensiを用いて、蚊の中腸膜タンパク質でCTRPと親和性を示すものをリガンド分子の候補としてクローニングする方法と、CTRP分子の特性からリガンドは糖蛋白質である可能性があるので、既知糖鎖等からCTRPに親和性を持つものをスクリーニングする方法をとってCTRPリガンドの候補分子を明らかにし、更にリガンドとしての機能と活性を解明することとした。先ず、糖鎖及びウイルスレセプターなどの既知分子からCTRPと親和性を持つ分子を表面プラズモン共鳴装置により検索した。しかし、現在までにCTRPと強い親和性を示す分子は得られていない。現在ハマダラカ中腸cDNAを発現ベクターに組み込んだライブラリーを作製し、CTRPとの親和性を利用したスクリーニングを行っている。
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