研究課題/領域番号 |
12877054
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斉藤 隆 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50205655)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 胸腺分化 / ダブルネガティブ細胞 / 遺伝子クローニング / 分化制御 / プレT細胞 / 遺伝子欠損マウス / モノクローナル抗体 / サブトラクション |
研究概要 |
RITは、未熟胸腺細胞の内でもCD4^-CD8^-DNのCD25+亜集団に最も高い発現が見られ、分化の進んだCD4^+CD8^+DP細胞ではもはや全く発現のない特異的な発現パターンを示す。そこで、2つの系で胸腺初期分化を調べた。pTαを発現するSCID由来のpre-T細胞株を刺激すると、pTα発現は下がり、TCRα発現が誘導される。この変化と共にRITの発現は消失する事が判明した。In vivoでの分化に伴う変化を調べるために、抗CD3抗体をRag欠損マウスに投与すると、TCR発現はないにもかかわらずDNからDPに分化する。この時にもRITの発現誘導が起こることが証明された。また、RITのGST融合蛋白を作製し、これを免疫してモノクローナル抗RIT抗体を樹立した。この抗RIT抗体を用いて細胞からの免疫沈降、細胞内分布を調べたところ、多くは細胞質に存在することが判明した。ロイシンジッパーを持つ分子構造から、核内の転写因子と考えていたが、その可能性もオープンにして解析する必要がある。In vivoでの機能を明らかにするために、RIT欠損マウスの樹立のために努力した。Targeting constructを作製し、homologous recombinationを持つESをスクリーニングし、これをblastcystにinjectionし、現在キメラマウスを数多く得ることができた。このマウスから必ずやgermline transmitされたKOマウスができ、分化における機能が解析できると信じる。一方、RITをレトロウイスルベクターを用いてFTOC(fetalthymus organ culture)の系に導入してin vitroでの分化における影響を調べる予定であったが、retrovirus vectorや package cell lineもいろいろ変えたものの感染と発現に成功せず、結論を出すに至らなかった。
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