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リポイド過形成症の病因としてのコレステロール側鎖切断酵素遺伝子異常の検索

研究課題

研究課題/領域番号 12877121
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

藤枝 憲二  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)

研究分担者 田島 敏広  北海道大学, 大学院・医学研究科・病態制御学専攻・生殖発達医学講座・小児発達医学分野, 助手
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードリポイド過形成症 / StAR / P450scc
研究概要

リポイド過形成症は日本人に比較的多く発症し、先天性副腎過形成症の約5%を占める疾患である。本症は、臨床的、内分泌学的にコレステロールからプレグネノロン合成過程の異常により発症すると推測されている。その責任遺伝子の一つとしてStAR遺伝子が同定されているが、我々は、本症患者を対象としてStAR遺伝子解析を行い、様々な遺伝子異常の同定、またその病態の特徴を明らかにしてきた。その結果、StAR遺伝子異常により発症する症列は約75%程度であり、残り15%の症例はStAP遺伝子異常によらないことを明らかにしてきた。今回StAR遺伝子異常が同定されない症例を対象にコレステロール側鎖切断酵素(P450scc)遺伝子を解析し、P450scc異常症を同定しうるか否か検討した。
5例の解析対象のうち典型例のStAR異常症とは病態が異なり、外性器異常も不完全で、また副腎発症も4歳頃と遅れている4歳女児例にP450scc異常を世界で初めて遺伝子異常を同定した。遺伝子変異はP450scc遺伝子の第4エクソンに6baseの挿入を起こし、Gly Aspの2つのアミノ酸を付加する変異であった。この変異は両親には認められず、De novo変異であった。COS-1細胞を使った機能解析にてP450scc活性を失う変異であった。P450scc異常症を同定したことから、リポイド過形成症の病因、病態の多様性が示唆された。今後同様な症例の蓄積により、StAR異常症との差異が明らかにされてくることが期待される。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤枝憲二: "副腎ステロイド合成酵素異常症の診断基準・病型分類"内科. 85. 1816-1819 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤枝憲二: "先天性副腎過形成症の遺伝子異常と病態"現代医療. 32. 108-115 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤枝憲二: "ステロイド産性異常による性分化異常症の分子病態"Phorma Medica. 18(6). 123-131 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤枝憲二: "ステロイド産性異常による性分化異常症の分子病態-2"Phorma Medica. 18(8). 101-106 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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