研究課題/領域番号 |
12877122
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
今泉 益栄 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40191895)
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研究分担者 |
吉成 みやこ 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50302104)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 重症先天性無顆粒球症 / G-CSF受容体 / アポトーシス / 遺伝子変異 |
研究概要 |
(1)G-CSF受容体の変異解析: 重症先天性無顆粒球症(SCN)患児3症例においてG-CSF受容体(G-CSFR)の変異の有無をRT-PCR-SSCPを用いて解析した。細胞内ドメインの解析では、3例全症例で移動度の異なるバンドを認めず、変異は存在しないと判断された。一方、細胞外ドメインのRT-PCR法による解析では、1症例で異常はサイズの増幅が認められた。現在、患児EBV-transform B細胞株を用いてゲノム上での解析を行っている。 (2)STAT3分子の異常解析: SCNの病態に関与するSTAT3の解析をUF-1細胞株を用いて行った。[方法]UF-1はG-CSFおよびIL-6刺激によりアポトーシスが誘導されること(Yoshinari et al.Tohoku J Exp Med 189:71,1999)から、G-CSFとIL-6シグナル伝達の共通分子であるSTAT3蛋白の発現および活性化(リン酸化)を検討した。APL細胞対照としてNB4、サイトカイン対照としてGM-CSF,IL-3を用いた。[結果]G-CSFあるいはIL-6刺激時にUF-1のSTAT3の過剰な活性化が認められた。この所見は、GM-CSFあるいはIL-3刺激UF-1、およびサイトカイン刺激NB4には認められなかった。[考察]G-CSF伝達経路でのSTAT3活性がG-CSFによるアポトーシス制御に深く関与していることが示唆された。
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