研究課題/領域番号 |
12877126
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 博 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50128724)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ミクログリア / 共焦点レーザー顕微鏡 / 幼若脳 / 発達 / 細胞移動 / 幼者脳 |
研究概要 |
adultラットでは、actinのmodulatorとして知られるThymosinβ4(tβ4)に対するあたらしい抗体がmicrogliaを選択的に染めることを申請者らが既に確認している。昨年までにP0、P3、P11、P28、P60の正常Wister ratにおいてtβ4抗体を用い、新生仔ラットでも同様にmicrogliaのマーカーとして有用であることを確認し、その細胞密度変化を検討した。本年度には、さらにP7を加え、細胞数の比も含めて検討した。ラットをパラフォルムアルデヒド液にて潅流固定し、大脳前額断凍結切片を作成。抗体(anti-rat tβ4 rabbit IgG;1:15000;4℃、24hr)反応させ、免疫組織化学的に検討した。Parietal Cortexにおいて、皮質全層(All)と、Molecular layer(M)、Outer Cortex(Co)、Inner Cortex(Ci)毎にtβ4陽性細胞を数え、それぞれの部位における細胞密度、部位毎の細胞数の比をとり検討した。M部位については細胞と軟膜との接触についても調べた。さらにpropidium iodide染色による核分裂観察も共焦点顕微鏡にて行った。 細胞密度はP0からP3には変化に乏しく、P3からP11にかけて増加したが、P7からP11で最も急激であった。P11からP60には細胞密度が低下した。部位毎の細胞数の比は各々の日齢ではP0、P3でM、CiがCoよりも大きく、不均一な分布であったが、P7ではCoの比が急激に上昇し均一な分布に近づき、この傾向はP11以降も続いた。すなわちP3とP7の間に著明な分布変化を認めた。また、M部位では、P3までは軟膜に接する細胞が多かったが、P7以降は軟膜との接触が明瞭でない細胞の方が多くなった。このことからP3からP7にかけて軟膜側から深部に向かう細胞移動が示唆される。propidium iodide染色によると、P7やP11でその他の日齢に比べ多くの核分裂像を観察できた。 これらの結果から、分布変化と細胞密度の急増はやや時期が異なっており、P7までの細胞密度増加は細胞移動が主たる原因であり、P7からP11までの急激な細胞増加は局所での細胞分裂が主体であることが推測された。
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