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ストレス負荷により血栓形成傾向が促進されるか?(ストレス負荷マウスでは血液凝固線溶因子の組織内発現異常が認められるか?)

研究課題

研究課題/領域番号 12877157
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

斎藤 英彦  名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)

研究分担者 山本 晃士  名古屋大学, 医学部, 医員
小嶋 哲人  名古屋大学, 医学部, 教授 (40161913)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードストレス / 血栓症 / Plasminogen activator inhibitor-1 / 組織因子 / 凝固線溶 / 遺伝子発現
研究概要

ストレス負荷により血栓形成傾向が促進されるかどうかを調べるため、8週齢の若年マウス(C57BL6/J系統のオス)6〜8匹ずつを一定時間(2、4、8、16、20時間)チューブ内に閉じ込めるという拘束ストレスをかけた後、血液と主要臓器(肝臓、腎臓、副腎、姉、心臓、大動脈、脳、脂肪組織、小腸)を採取し、血液線溶能の指標となる血中活性型PAI-1(Plasminogen activator inhibitor-1)抗原量と、組織における凝固線溶因子の遺伝子発現、すなわちPAI-1および組織因子(TF)のmRNA発現量を測定した。血中活性型PAI-1値はストレス負荷2時間後に負荷前の約3倍に増加し、20時間後には7倍まで上昇した。組織におけるPAI-1mRNA発現量もストレス負荷20時間後に肝臓、腎臓、副腎、大動脈、脂肪組織などで数倍に増加したが、なかでもその増加が顕著であったのは脂肪組織(17倍)であった。In situ hybridization法によりPAI-1mRNAの組織内および細胞内発現分布を検索したところ、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、副腎髄質のクロマフィン細胞などにおいて著しいシグナルの増強を認めたが、もっとも顕著であったのは、やはり脂肪細胞においてであった。また血液凝固の開始因子であるTFのmRNA発現量も、腎臓、副腎、小腸、脂肪組織などで3〜数倍に増加していた。病理組織学的な解析により、組織における血栓沈着は証明されなかったが、軽度ではあるが肝臓の脂肪変性や腎臓での尿細管の変性を認めた。血栓症については、抗フィブリン抗体を用いた免疫組織化学法によりフィブリン沈着の有無を検索する必要があると思われた。以上の結果から、拘束ストレス負荷により血液および組織での血栓傾向は増大すると考えられるが、微小循環障害による組織の傷害はそれほど著明ではないものと推測された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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