研究課題/領域番号 |
12877239
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山本 達郎 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (20200818)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | DAN / knock out mouse / 摘出脊髓 / 幼弱ラット / slow ventral root potential |
研究概要 |
出生後すぐに死亡してしまうknock out mouseを用いた痛みの実験モデルを確立することが目的であった。最終的には、マウスを帝王切開にて出産させ、その新生児マウスの摘出脊髄を用いて電気生理学的な検討をすることであった。このために、今まで行ってきた新生児ラットの摘出脊髄による電気生理学的検討をマウスに適応することが第1目標となった。この結果平成12年度には、生後3日程度のマウスを用いて、ラットと同様のslow ventral reflex potential(slow VRP)を安定して記録することができるようになった。このモデルを用いて十分な薬理学的検討が可能かを検討する目的でnociceptinを用いた研究を行い、ラットモデルと同様の薬理学的検討が可能であることを確認した。 次に、出生後すぐに死亡してしまうマウスを用いた検討は困難と考え、新生児期を特に問題なく経過するマウスを用いて検討することとした。この目的のため、DAN遺伝子のknock out mouseを用いることとした。DAN遺伝子は、脊髄後根神経節の小型細胞に選択的に発現している遺伝子である。この検討を始める前に、DAN遺伝子によりできるタンパクであるDANの役割をDANの抗体を用いて検討した。この結果、DANは炎症性疼痛の発現に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。ここまで経過したところで、平成13年度の末を迎え、本研究は目的を十分には果たせなかった。しかしながら、来年度には実際にknock out mouseを用いた研究を開始し、knock out mouseを用いた痛みの実験モデルの確立を目指すこととなる。
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