研究課題/領域番号 |
12877241
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
土肥 修司 岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
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研究分担者 |
鷲見 和行 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (60334942)
織田 章義 岐阜大学, 医学部, 助手 (90273135)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | イオントランスポーター / 急性痛 / アミロライド / ウアバイン / Na^+-K^+ATPaseinhibitor / フロセミド / リドカイン / Na^+-K^+ATPase / アセチルコリン / Na^+-H^+antiporter / Na^+-K^+-2Cl^-cotranspoter / アドレナリン受容体 |
研究概要 |
Na^+-Ca^<2+>cotoransporterやNa^+-H^+交換機構が脊髄の疼痛受容機構に与える影響を、それぞれの阻害薬(amiloride、ouabain)の効果から検討し、neuropathic painに於ける脊髄疼痛受容機構へのion transportersの役割を探ることを目的とした。 脊髄腔内カテーテルを留置した慢性ラットモデルを作製し、Na^+-H^+、Na^+-K^+-2Cl^-、などのイオントランスポーターであるアミロライド、フロセミドの脊髄鎮痛効果を、Tail-flicktestとFormalin testを用いて、Na^+-K^+-ATPase(ouabain)との相互作用の比較の上で検討した。アミロライドを脊髄くも膜下腔投与はウアバインと同様に、機械的刺激による疼痛作用を抑制した。この作用は局所麻酔薬リドカインと相乗効果を示した。一方、フロセミドの脊髄クモ膜下腔内の投与では抗侵害効果が確認されなかった。リドカインの添加によっても影響を受けなかった。 これらのイオントランスポーターの脊髄クモ膜下腔への投与結果から、イオントランスポーターは、少なくとも一部は、脊髄の侵害受容機構に関与していることが明らかとなった。脊髄疼痛シグナル伝達とその制御機構に於けるイオントランスポーターの役割は、イオンチャンネルや脊髄ニューロンのオピオイドやα_2-アドレナリン受容体を介した複雑なものであることが示唆された。
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