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機能的ペプチドを用いた変異p53蛋白の活性化―殺細胞効果と癌治療への応用の検討―

研究課題

研究課題/領域番号 12877252
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関新潟大学

研究代表者

冨田 善彦  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90237123)

研究分担者 谷川 俊貴  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70236686)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードp53 / 機能的ペプチド / 泌尿器科癌
研究概要

前年度の検討に引き続き機能的ペプチドを用いた変異p53蛋白の活性化、殺細胞効果と癌治療への応用の検討を行った。
1)ペプチドの作成
p53C末端(アミノ酸361-382)のアミノ酸配列をもつペプチドを作成、また、コントロールペプチドは、22アミノ酸に含まれるヒスチジン(His)、リジン(Lys)、アルギニン(Arg)をアラニン(Ala)に変異させたペプチドを作成した。細胞膜貫通システムは、アンテナペディアを使用した。
2)DNA binding assay
精製p53蛋白(GST-p53)は、p53のコドン175がアルギニン(Arg)からヒスチジン(His)に変異している構造的変異R175H、また、コドン273がアルギニン(Arg)からヒスチジン(His)に変異している機能的変異A273Hを用いた。コントロールとしてWild-typep53を用いた。
p53C末端ペプチドでは、p53-A273Hは、Wild-type p53とほぼ同様のDNA結合能を認めたが、p53-R175Hは、p53-R273Hと比し、特異的な結合が弱く見られた。
以上より、精製p53蚤白上では、機能上、構造上の変異であってもP53C末端ペプチドがDNA結合能を回復することがわかった。
3)細胞レベルでの効果
細胞株CW678(R175H),SW480(R273H),BL60(R282W),HL60(p53-)におけるp53C末端ペプチドの効果を検討したところ,SW480の増殖が30%以上抑えられた。CW678も増殖は抑制されたが、15%以下であった。HL60では、ペプチドの影響は受けなかった。AnnexinV stainingでの検討ではアポトーシスの誘導が確認された。
以上p53C末端ペプチドのがん細胞の殺細胞効果は確認されたが,正常細胞への影響が今後の検討課題である.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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