研究課題/領域番号 |
12877255
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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研究分担者 |
東辻 宏明 京都大学, 医学研究科, 助手 (60281094)
金子 嘉志 京都大学, 医学研究科, 助手 (40252465)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 精巣 / レトロウイルス / ベクター / 精子形成 |
研究概要 |
我々は、レトロウイルス・ベクターの安全性を確認する中で、(1)マウス精子形成細胞株に、レトロウイルスのレセプターが表出していることを見いだした。(2)レトロウイルス・ベクターを用いれば、この精子形成細胞株に遺伝子を導入し、発現させることが可能であった。(3)遺伝子発現に適した、レトロウイルス.ベクターの基本構造を確定させた。(4)マウスの正常精巣でも、同様に、レトロウイルスのレセプターが表出していることを確認した。これらのことから、レトロウイルス・ベクターにより生体内で精子形成細胞に遺伝子を導入して、トランスジェニック動物作成の新たな方法を確立しようと考えた。 まずマーカー遺伝子を組み込んだレトロウイルス・ベクターのプラスミドを作成し、感染性ベクターを得た。次いで、感染性ベクターを含む培養上清をマウス精巣内に注入後、マーカー遺伝子の発現を組織染色で調べた。しかし間質細胞への遺伝子導入のみで、マウスの精子形成細胞へのin vivoでの導入は確認できなかった。ブスルファン投与により未分化の精子形成細胞のみとしたが、やはり遺伝子導入は確認できなかった。精細管内に注入を試みたが、発現は認められなかった。精細間に注入する際の手技が適切であったかどうか少し疑問が残っている。同様の実験系により肝臓細胞に至適のレトロウイルスを作成し、マウス肝臓に注入したところ、この場合には発現が認められた。
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