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Candida albicansを中心とした感染性微生物の潜在的腫瘍原性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12877306
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関鶴見大学

研究代表者

前田 伸子  鶴見大学, 歯学部, 教授 (10148067)

研究分担者 大島 朋子  鶴見大学, 歯学部, 講師 (50233101)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードCandida / プロテアーゼ / defensin / ディフェンシン
研究概要

(1)異なる宿主における感染性微生物の発現型の比較:Candidaの疫学的調査の結果、分離頻度および検出菌数は健常人では明らかに年齢の増加とともに上昇し、易感染性宿主では同じ年齢層よりはるかに高い検出率であった。したがって、免疫力の衰えとともにCandidaの検出率が高まり、一般的な腫瘍の発生頻度と同じ動向を示すと思われた。そこで、Candaida albicansの唯一直接的な病原因子されるプロテアーゼのSAP familyのうち、口腔粘膜表面で優勢なSAP1-3の反応至適条件で腫瘍のハイリスクグループであるHIV感染患者と同じ年齢層の健康成人から分離された菌株においてプロテアーゼ活性を検出した。その結果、有意にHIVグループのSAP産生性が高かった。次に腫瘍のハイリスクグループであるHIV感染患者と高齢者では、C. albicans以外のCandidaの検出率も高いことが特徴であったので、non-albicansの5菌種についてプロテアーゼ産生性を検討した。その結果C. albicansと同程度産生するものと、全く産生しないものとに分けられた。次に付着や組織内侵入に必要な条件として、真菌細胞表層疎水性(CSH)と宿主の抵抗性因子である抗菌ペプチドdefensin familyの感受性を検討した。C. albicansは中程度のCSHを示し、defensin感受性はαとβ-2に高感受性であった。その他の種ではCSHもαとβ-2 defensin感受性は高、中、低各グループに分けられたが、それぞれの相関性は見いだせなかった。β-1 defensinはどれにも感受性はなかった。
(2)感染を受けた宿主細胞の遺伝子プロファイル:ヒト正常口腔上皮細胞と口腔癌細胞KBにおいてC. albicans感染後の遺伝子発現を主にdefensin familyについて検討した。その結果、正常細胞で発現誘導性の認められたβ-2、3の誘導性がなく、プロモーター領域の遺伝子異常の可能性が指摘されていることから、発癌に対するディフェンシンの抑制作用の可能性が考えられた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小山健太郎, 大島朋子: "Candida albicansが産生するSecreted aspartic proteinase 2(SAP2)がDefensinの抗真菌活性におよぼす影響について"鶴見歯学. 28(1). 27-36 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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