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超音波診断装置による嚥下口腔期の舌運動の計測

研究課題

研究課題/領域番号 12877320
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

田中 昌博  大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (60163573)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード舌運動 / 嚥下 / 筋電図
研究概要

有歯顎者における正常嚥下時の舌運動と下顎運動との時間的な関係を明らかにすることを目的とし,咀嚼・嚥下の観察を行い咀嚼と嚥下を比較した.
被験者としてむせや咳などの嚥下障害を疑う症状がなく,顎口腔系に自覚的・他覚的に機能異常を認めない有歯顎者7名(平均28.0歳)を選択し,米飯10gを自由に咀嚼・嚥下した後に安静位をとるよう指示し,動作の開始から終了までを記録した.被験食品として米飯を選択した.超音波診断装置および電子コンベックスプローブを用いて舌運動を,MKGを用いて下顎運動を,そして咬筋,側頭筋前部,舌骨上筋群および舌骨下筋群筋電位をそれぞれ左右2ヵ所から導出し,同時記録した.嚥下時の解析に,最終嚥下を選択した.咀嚼時の解析には,舌の上下移動幅が小さく不規則なSO相と,上下移動幅が大きく安定したストロークを示すBF相,それぞれの5ストロークを選択した.
嚥下時には舌背の下降・上昇運動がみられた.下顎は咬合位で安定した状態となり,咬筋,側頭筋前部,舌骨上筋群および舌骨下筋群の筋電位に放電がみられた.嚥下終了後に舌運動および下顎運動は停止し,左右の咬筋および側頭筋前部筋電位は基線に戻った.記録波形に関して計測をおこなった結果,
1.咀嚼時と比較して,舌最下点が低くなる傾向が認められた.
2.咬筋および側頭筋前部に放電がみられた.
3.咀嚼時と比較して,下顎の移動量が少ない傾向が認められた.
4.下顎の固定から舌が最下点となるまでの時間は-123.2〜83.2msecの範囲に分布していた.
超音波診断装置を用いて舌運動を観察することにより,簡便で無侵襲的な方法での嚥下口腔期の機能評価が可能となると考える.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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