研究課題/領域番号 |
12877364
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
大森 晋爾 津山工業高等専門学校, 校長 (10032872)
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研究分担者 |
大塚 正人 岡山大学, 薬学部, 助手 (30243489)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | D-乳酸 / 軟体動物 / ウズラ / トレオニン / 脱水素酵素 / イカ / タコ / メチルグリオキサール / オクトピン |
研究概要 |
(1)オピン類の分析法を開発した。海洋無脊椎動物中の酸性オピン類をフェニルイソチオシアンで誘導体化してHPLCで分析した。オピン類はラット肝ホモジネートで少し代謝されることが解った。(Acta Med. Okayama) (2)メチルグリオキサールはグルタチオン(GSH)を補酵素としグリオキサラーゼIでD-乳酸に代謝される。本研究で必要であるGSHの定量法を開発した。(J. Chromatogr. B) (3)多くの海棲無脊椎動物を採取して、それらのD-乳酸、関連代謝化合物及び各代謝酵素の研究をした。系統発生的な関係は求められ無かった。イイダコを用いて飢餓時のD-乳酸代謝の研究をした。この時D-乳酸代謝は昂進した。(Zool. Sci) (4)ミズダコよりD-乳酸脱水素酵素(D-LDH)を精製した。この酵素は単量体で、38kの分子量を有し、L-乳酸は基質にしなかつた。324アミノ酸残基からなる本酵素の一次構造を決定した。ホモサピエンスのグリオキシル酸還元酵素に似ていた(46%)また大腸菌のD-LHHにも類似していた。(Eur. J. Biochem) (5)ウズラ肝ではトレオニン脱水素酵素(ThrDH)がThr代謝の中心ルートであった。飢餓時やThr投与時ではThrがD-乳酸代謝の基質となっていた。Thr也Glyが関与するD-乳酸経路の重要性を発見した。このことは軟体動物と共通している様である。
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