研究課題/領域番号 |
12877366
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
影近 弘之 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (20177348)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 核内受容体 / ROR / ホファン受容体 / メラトニン / RAR / モデリング / アラキドン酸 / オーファン受容体 / レチノイン酸 |
研究概要 |
ROR(Retioid related Orphan Receptor)はDNA結合領域がRARと類似性をもつレチノイド関連核内受容体である。RORのリガンドは未知であり、構成的な転写活性化能をもつとされ、脳の発達や免疫系などに関与していると示唆されている。このRORの内因性もしくは合成リガンドを探索する目的で、まずRORリガンドの活性の評価系としセ、転写活性化能を検討するためのレポーターアッセイ系について高い再現性を示す条件を種々検討した。その過程で、内因性リガンド候補として松果体ホルモンであるメラトニンおよびレチノイン酸を想定し、その誘導体を合成して、活性を検討したが、9-cisレチノイン酸がわずかにROR転写活性に影響を与えた以外は不活性であった。 また、既にリガンド探索用にコンピュータ上で構築したRORのリガンド結合領域の3次元構造のより確からしいモデリングを行い、その受容体構造に対して、市販品データベース中の化合物群とのドッキングを行った。その結果、適度な長さの脂肪酸誘導体にROR結合親和性を有する可能性を示した。その後、RORのリガンド結合領域の結晶解析が報告されたが、その受容体にはステアリン酸がリガンド結合空間におさまっており、本研究者らの構築したモデルが信頼しうるものであることがわかった。このモデルを用いることにより、RORアゴニストもしくはアンタゴニストの論理的探索が可能である。
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