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環境化学物質が肥満を誘発する可能性

研究課題

研究課題/領域番号 12877373
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 環境系薬学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

今川 正良  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20136823)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード内分泌かく乱物質 / 脂肪細胞 / エストロゲン受容体 / 肥満 / PPAR gamma
研究概要

脂肪細胞の分化を制御する転写因子としてPPARγが知られている。本研究では、PPARγを介した脂肪細胞への分化に、環境化学物質が影響を及ぼすか否か、すなわち環境化学物質が肥満を誘発するかという点について検討を行った。大腸菌に発現させたPPARγとRXRαを用いて、ランダムオリゴヌクレオチド選択法により、PPARγ/RXRαヘテロダイマーが認識する配列を決定したところ、従来より報告されていたダイレクトリピートが優先的に選択されてきた。一方、RXRαが少ない条件下では、PPARγ/PPARγホモダイマーが形成され、エストロゲン受容体が認識するDNA塩基配列と同じパリンドローム構造を認識することが明らかになった。RXRαは、他の核内受容体ファミリーの多くに共通して結合して機能しているため、RXRαが少なくなった状態では、PPARγ/PPARγホモダイマーがエストロゲン受容体と拮抗する可能性も予想された。その条件下では、標的遺伝子が変化する可能性が示唆された。また、逆にエストロゲン受容体に働く内分泌攪乱物質は、PPARγ/PPARγホモダイマーと拮抗する可能性が考えられる。さらに、脂肪細胞においてエストロゲン受容体が発現していることと、本研究結果を考え合わせると、これらの受容体を介したクロストークも想定され、内分泌攪乱物質などの環境化学物質が、脂肪細胞の分化に関わり、肥満を誘発する可能性は十分に考えられた。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西川淳一: "内分泌撹乱物質の核内ホルモン受容体に対する影響"実験医学. 18・6. 731-736 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 今川正良: "肥満にかかわる遺伝子群"ファルマシア. 36・9. 780-784 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki Okuno: "Dual DNA-binding specificity of peroxisome proliferator-activated receptor γ controlled by heterodimer formation with retinoid X receptor α."Biochem.J.,. 353・2. 193-198 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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