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検査データベースの研究支援への活用、とくに脂質代謝異常の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12877386
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

菅野 剛史  浜松医科大学, 医学部, 副学長 (70051406)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
キーワードリポ蛋白リパーゼ / CEPT / 中性脂肪 / HDL-コレステロール
研究概要

検査システム内の検査データーベースを検索し、個人毎の総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール、アポリポ蛋白A-I、C-II、のデータを抽出した。抽出したデータをEnd User Computing System(EUC)を利用して、
(1)リポ蛋白リパーゼ(LPL)欠損のハイリスク群の抽出のために、中性脂肪(TG)150mg/dl以上、HDLコレステロール(HDL-C)35mg/dl以下、の症例を抽出しアポリポ蛋白C-IIの情報を参照しながらハイリスク群とした。
(2)コレステリルエステル転送蛋白(CETP)欠損のハイリスク群として、総コレステロール240mg/dl以上、HDL-Cが85mg/dl以上の症例をCETP欠損ハイリスク群とした。
LPLのハイリスク群53症例に対して、8種のプライマーを用いて、全エクソンを解析し、27例のLPL欠損症のへテロ接合体、6例のホモ接合体を見出した。HDL-Cの値を変動させても、欠損例に対して偽陽性例が増加するのみであった。この規準は効率の良いLPL欠損症のスクリーニング法であることが見出された。
CETP欠損のハイリスク群の97例中より、イントロン14、エキソン15の異常の解析のためのプローブを用いて異常を解析し、イントロン14変異を7例、エキソン15例を9例見出した。これらの変異の頻度は約3%程度と推測されていることから、3倍以上に高頻度にハイリスク群が濃縮されていることが明らかであり、この方法も効率の良いCETP異常の検出論理であることが判明した。
このように、検査データベースを遺伝的異常のハイリスクとして検索することは、連結不可能な検索であっても、検査データの評価に関する情報を提供することであり、検査医学領域で重要な解析であると考える。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Jiangzhen Li,Akira Kondo,M.Maekawa,T.Kannno: "Hypertruglyceridemia Characterized by Low-Density Lipoprotein Phenotype and Lipoprotein Lipase Gene Mutation."Clin.Chem.Laboratory Medicine.. 38(12). 1263-1270 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yan-ping Feng,A.Kondo,M.Maekawa and T.Kanno: "Cholesteryl Ester Transfer Protein (CETP) deficiency,correpound to thyroid disease."生物物理化学. 45(1)(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Kondo,M.Maekawa T.Kanno: "Relation between triglyceride and LDL size evaluated by malondialdehyde modifiedLDL."Clin.Chem.. 47(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 菅野剛史: "マロンジアルデヒド修飾LDL"日本臨床 増刊号 高脂血症. 増刊号. 567-570 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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