研究課題/領域番号 |
12877400
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 大阪府立看護大学 |
研究代表者 |
千代 豪昭 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (20098536)
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研究分担者 |
塚原 正人 山口大学, 医学部・保健学科, 教授 (20136188)
青山 ヒフミ 大阪府立看護大学, 教授 (80295740)
末原 紀美代 大阪府立看護大学, 教授 (90112044)
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90218975)
安藤 広子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20267503)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 人類遺伝学教育 / 看護職 / 遺伝専門看護 / 大学院修士教育 / 遺伝カウンセラー制度 / 看護教育 / 遺伝学教育 / 教育カリキュラム / 人類遺伝学 / 遺伝看護学 |
研究概要 |
(目的)遺伝医療の発展に対応できる看護職の養成をめざして、専門職として遺伝医療に従事する専門看護職の養成をめざした修士レベルの教育のあり方について研究を行った。 (研究結果と考察)1)日本人類遺伝学会平成10年度調査やその後の調査により、看護・保健系教育機関の学部教育における人類遺伝学教育は充実しつつあると言えるが、教員は医学、生物系教員の非常勤講師が多い。2)平成14年12月の時点では修士課程を持つ看護・保健系教育機関は54校であった。小児、母性、地域、ガン、成人など専門看護師教育における遺伝医学教育は重要と考えられるが、修士課程で独立した科目により人類遺伝学・遺伝医学の教育を行っている大学は本学を入れて4校のみであった。3)遺伝専門看護師の養成をめざしている大学はなかったが、半数以上の回答で今後の看護教育で遺伝学教育の重要性を認めていた。4)現状の修士学生は学部教育で遺伝学を学んだ経験のない者が多く、基礎的な遺伝学教育に多くの時間をとられた。専門職養成をめざしたレベルの教育には学部教育における遺伝学教育の充実がきわめて大切であることが判明した。5)平成17年には遺伝カウンセラー資格認定が開始する。もし遺伝専門看護師(仮称)の養成が修士課程で始まった場合、修了者が遺伝カウンセラー資格を取得できるかという問題がある。規則ではカリキュラムが認可された場合は遺伝カウンセラー認定試験の受験資格を取得可能であるので、遺伝カウンセラーの養成カリキュラムの水準にあわせたカリキュラムを作成する必要があろう。看護教育は学部から修士までの一貫教育と考えれば遺伝カウンセラー教育(修士)における臨床医学、基礎医学、心理・社会系など多くの時間を学部教育にまわすことが可能であろう。修士教育は遺伝専門看護ケア、遺伝医学、基礎人類遺伝学を重点的に教育することにより、遺伝カウンセリングもできるが、さらに専門看護ケアができる専門職を養成できると考えられる。6)修士課程における遺伝専門看護職の養成をめざしたカリキュラム(到達目標)、学部教育・修士教育における遺伝学関連教育のシラバス、遺伝カウンセラーの養成に関する資料をまとめた冊子(報告書)を作成した。
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