研究課題/領域番号 |
12877412
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
藤村 龍子 東海大学, 健康科学部, 教授 (90070763)
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研究分担者 |
徳田 裕 東海大学, 医学部, 助教授 (20163975)
江川 隆子 大阪大学, 医学部, 教授 (40193990)
雄西 智恵美 東海大学, 健康科学部, 教授 (00134354)
長瀬 雅子 東海大学, 健康科学部, 助手 (90338765)
大石 ふみ子 東海大学, 健康科学部, 講師 (10276876)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | クリニカルパス(CT) / 乳房切除患者 / 看護成果 / ヴァリアンス / 回復過程 / 身体像の変化 / 転移への予期不安 / クリニカルパス / 乳房切除術 / 看護診断 / 倫理的判断 / 問題解決プロセス / 意思決定 / 乳がん患者 / 思いやり / 傾聴 |
研究概要 |
平成12年度から開始された本研究は、乳房切除術患者に有効な標準化された医療構成内容/クリニカル・パス(以下CP)の基礎資料を作成するために、看護成果(患者の期待される成果)の内容分析から現在使用しているCPのヴァリアンスの要因や時間軸と看護介入の適時性を評価することが目的であった。最終的なまとめとして、第1回国際がん看護学会「First International Conference Japanese Society of Cancer Nursing」(大阪市開催)において、下記の内容を発表した。 「関東地区の大学病院で乳房切除術後1年未満の、外来通院をしている30-67歳未満の患者で本研究の目的に同意を得られた人から半構成的面接法によって情報収集を行った。データ収集は、CPを構成している診断検査、治療処置に対するインフォームド・コンセント、看護介入としての痛み、創傷、身体像の変化、栄養体液バランス、排泄ケア、活動/運動療法とセルフケア促進、家族ケア、経済的負担、退院計画指導等が時間軸に一致していたかを評価するために行った。その結果、対象者は、殆どが初診日から約2週間以内に診断と手術適応のための諸検査を終了し、術式に関する説明を受け、手術前日に入院している。創傷および心身の回復過程に個人差はあるが平均13日間の入院期間であった。その間、CPの時間軸と看護介入としての痛みのケア、栄養、運動療法、セルフケア促進、退院計画等は、患者のニーズと一致していた。但し、身体像変化に伴う創傷ケアと転移に伴う不安へのケアは、ヴァリアンスを持っていることが明らかになった。 この結果は、乳房切除患者のヴァリアンスとなりやすい身体像変化と転移への予期不安に対するケアをパス法の中でどのように評価していくかが今後の課題として示唆された。
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