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グローバル化と地域スポーツ-国際大会が開催地以外の地域に及ぼす社会的影響-

研究課題

研究課題/領域番号 12878010
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関市立名寄短期大学

研究代表者

鈴木 文明  市立名寄短期大学, 助教授 (90196866)

研究分担者 大坂 祐二  市立名寄短期大学, 助教授 (70289677)
大沼 義彦  北海道大学, 教育学部, 助教授 (70213808)
前田 和司  北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (30229299)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード地域スポーツ / グローバル化 / スポーツ文化 / 冬季スポーツ / オリンピック / ワールドカップ / 地域社会 / 国際大会
研究概要

北海道のふたつの地域((1)常呂町・(2)下川町)におけるカーリングとスキージャンプに関する調査から、国際大会が開催地以外の地域に及ぼす社会的影響について明らかにしようとした。
(1)常呂町のカーリングについて
長野五輪に出場したT氏(漁業)、「恥ずかしい話ですが、僕は何度も外国に行ってますが、全部カーリングです。カーリングしていなかったら、外国には行っていなかったかもしれません」。人口5千人のこの町から十人の五輪選手が、そして世界選手権、パンパシフィック大会、世界シニア選手権、世界ジュニア選手権を含めればその数倍の町民がカーリングで海外の地を踏んでいる。さらに、常呂町はかつてコーチを務めたカナダ人が住むカナダ・バーンヘッド市と姉妹提携をし、これまで400人近くが訪問している。このように国際大会はカーリングを地域のスポーツ文化として定着させ、さらに地域を世界と連結させていた。
(2)下川町のスキージャンプについて
かつては林業、鉱業で栄えた下川町の人口は年々減少し、現在は四千人。最も人口が多かった昭和30年代の半分以下である。そして、高齢者が全人口に占める割合が31.3%、人口増減率-2%の典型的過疎自治体である。こうした中で同町は企業誘致、観光振興など経済開発を中心に進めてきたが、さほど大きな成果は得られなかった。しかし、昨年約二億円を投じてジャンプ台を新設した。これは厳しい財政状況にある小規模自治体にとっては大事業であり、「経済開発から社会開発への転換」のあらわれでもあった。これを生み出した要因の一つとして、近年のジャンプ選手の世界的活躍(岡部、葛西らの五輪選手、2人の世界ノルディックジュニア選手権代表)によって、町民、首長、町議会議員、行政担当者の価値観が変容させられたことが考えられる。
なお、(1)と(2)については『スポーツ社会学研究』へ投稿する予定である。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大坂祐二, 大沼義彦: "地方文化としての冬季スポーツ-オリンピック選手を輩出した事例-"日本社会教育学会第49回大会発表要旨集録. 126 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 前田和司: "地方文化としての冬季スポーツとオリンピック"研究報告書 冬季五輪後の定住条件と環境保全の社会学的実証研究. 80-92 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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