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教育・人材養成分野における国際協力・援助に関する評価手法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 12878029
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

牟田 博光  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)

研究分担者 浜野 隆 (浜野 毅)  武蔵野女子大学, 現代社会学部, 講師 (00262288)
齋藤 貴浩 (斎藤 貴浩)  大学評価・学位授与機, 構, 助手 (50302972)
赤堀 侃司  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80143626)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード評価手法 / 国際機関 / 短期研修 / 事業評価 / 波及効果 / 費用便益 / 国際協力・援助
研究概要

教育・人材育成プロジェクトの評価の一般的な課題は以下の通りである。
1)教育・研修は受講生にどの様な効果をもたらしているか。
2)それらの効果はどのような要因によって説明されるか、効果をより高めるにはどうすればよいか。
3)それらの効果は必要とされた費用に見合ったものであるか。
この問題の解決には、費用と効果についてデータを収集し、分析することが必要である。費用については実際に支払った金額に加えて、機会費用など、実際の支払いはない逸失利益を含めて計算することによって求められる。
問題は効果である。金銭では測ることのできない効果については、アンケートなどにより、主観的な効用を尋ねることによって、測定可能である。金銭ではかることのできる効果は個人に収入の増加額を尋ねればよい。しかし、公務員など、教育・研修の成果が個人の生産性の向上につながらず、賃金の上昇がみられない場合も多い。個人の賃金には変化がないものの、教育・研修で得た知識を利用して、地域開発に取り組むごとによって、マクロな意味で、経済効果を高めることなどは十分考えられる。そのような効果があるであろうとは漠然と理解できる事であるが、それがどの程度であるかを示すことは容易ではない。
このように、測定が困難な教育・研修成果の経済価値を測定する方法の一つとして、環境評価などに用いられる、支払い意志額を尋ねる手法がある。例として、短期研修の価値を個人の支払い意志額で計ってみたが、その値は実際に必要とされた費用を下回った。しかし、研修生は講演、執筆、コンサルテーションなど様々な形で知識を伝達している。それらを総合すると、1年間に自分が受けた教育・研修の2.5倍の知識を他に伝達している事が明らかになった。このような伝達効果が5年間持続すると仮定すれば、伝達された外部効果を含めた全効果は必要とした費用を十分に上回った。
このように、教育・研修は知識の伝達が行われれば、大きな効果を持つことが証明されたと同時に、外部効果測定の新たな方法論を開発できた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 牟田博光: "経済協力に対する評価の動向"海外投融資. 10-4. 28-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 牟田博光: "ODAの評価について"21世紀フォーラム. 80. 5-5 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 牟田博光: "ODA評価の課題と方向"国際開発学会全国大会報告論文集. 12. 127-130 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 牟田博光: "日本のODA評価の課題と今後の展望"国際開発研究. 10-2. 3-16 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 牟田博光: "APO短期研修プログラムに関する評価分析"アジア生産性機構. 1-65 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Muta: "Project Evaluation : Programs on South-South Cooperation and the Development of Productivity Specialists,"APO. 1-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 相田貴美代,斎藤貴浩,牟田博光: "南南協力と専門家養成を事例とした短期研修の効果"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 145-150 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 斎藤貴浩,森下稔,牟田博光: "東北タイの職業訓練プロジェクトの評価"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 157-160 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 浜野隆: "プロジェクト評価と政策評価-ODAによる教育援助を手がかりに-"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 77-80 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 水野敬子: "グアテマラの女子教育の現状と教員のジェンダー・教育観の分析"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 53-86 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] ソチル・ゴンザレス,斎藤貴浩: "メキシコ職業訓練教育センターのインパクト調査"日本評価学会全国大会発表要旨集録. 1. 61-64 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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