研究課題/領域番号 |
12878146
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
内原 俊記 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (10223570)
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研究分担者 |
中村 綾子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (90301796)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Apolipoprotein E / 老人斑 / 脳梗塞 / 神経修復 / Balooned neuron / アポリポプロテインE / 老人班 / Peptide nucleic acid / in situ hybridization / Peptide Nucleic Acid |
研究概要 |
中枢神経系でのapolipoproteinE(ApoE)産生細胞は従来astrocyteとかんがえられてきたが、脳梗塞層周辺では神経細胞やミクログリアに強いApoE様免原性がみられることを初めてあきらかにした。また脳梗塞脳のウエスタンブロットでApoEの発現量を比較すると、正常対象やアルツハイマー病脳に比較しても脳梗塞脳ではApoEの発現量が有意に多いことを定量的に確認した。培養したneuroblastoma cell lineにストレス刺激を加えるとApoE蛋白の発現が上昇することを定量的に確認し、脳梗塞でのApoE陽性神経細胞に対応する所見と思われる。以上より他の細胞からのシグナルが無くても神経細胞はApoE産生を亢進させ得ることが確認され、神経細胞の障害からの回復過程にApoEの発現上昇が関与していることが示唆される(以上Stroke in press)。ApoEは脳梗塞に見られるballooned neurons(BNs)にも集積しているが、変性疾患にみられるBNsはその免疫原性に乏しい点で異なり、変性過程では障害が持続的で回復傾向に乏しいとすると解釈できる。 技術的には蛍光多重染色に改良を加え、様々なエピトープの相互関係を人剖検脳にみられる病変を対象に検討した。今後アルツハイマー病脳においてApoEの発現細胞を同定し、病変との関連を明らかにする。
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