研究課題/領域番号 |
12878175
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
長崎 幸夫 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (90198309)
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研究分担者 |
片岡 一則 東京大学, 工学部, 教授 (00130245)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヘテロポリエチレングリコール / DDS / 表面処理 / PEGブラシ表面 / タンパク質吸着 / 高分子ミセル / PEG / ポリ乳酸 / ブロック共重合体 / 反応性ナノ粒子 / ハイドロゲルミセル / 生体適合性 / 透過制御 / タンパク吸着 |
研究概要 |
1.<ヘテロテレケリック親水-疎水型ブロック共重合体の合成:>___-本研究ではヘテロPEG合成法をベースとし、さらにアニオン重合性モノマーとしてラクチドをブロック重合させることにより、反応性官能基をPEG末端に有するPEG/PLAブロック共重合体の合成を行った。導入する官能基はi)水中で安定であるとともにii)特異的反応を起こすという点で、<アルデヒド基>___-、<一級アミノ基>___-及び<メルカプト基>___-を選定し合成を進めた。また、疎水性鎖としてはポリラクチドの他にPEG末端からのメタクリル酸エステルのブロック重合法により、様々なエステル残基を有するポリメタクリレートブロックポリマーの合成を検討し、ポリアミンセグメントを有するブロック共重合体の合成に成功した。 2.<反応性ナノ粒子の調製>___-:得られたブロック共重合体を用いて官能基を表面に有する高分子ミセルの調製を試みた。粒子サイズ、分布、安定性等に関して安定性の評価を臨界ミセル濃度を利用して行った。この結果による安定な組成を求めた。ミセルコアに配備した重合性官能基のコア中での重合を行い、反応性ナノ粒子(安定化ミセル)の調製を行った。 3.<高分子ミセルゲルの構築:>___-物理化学的評価の終了した反応性ミセルに関して官能基を有する基板を用いミセルゲルの構築を試みた。一級アミノ基を導入したモデル表面としてシリコンウエファ、ガラスおよびポリプロピレンとアルデヒドナノ粒子との反応を検討し、接触角、ゼータ電位測定、原子間力顕微鏡及びXPSを用いて物理化学的評価を行なった。特に高分子ミセルの粒径、コア重合安定化の有無による表面形状、特性に関して追究し、最適化を行った。 4.<高分子ミセルゲル表面へのタンパク質吸着特性評価:>___-ミセル担持表面が熱力学的に最も密に集合したPEG鎖を構築する事を立証するため、1層及び多層処理した表面に対するタンパク質吸着特性をキレート呈色法(MBC法)及び表面プラズモン共鳴を用いて行った。タンパクとしてはアルブミンの他、サイズ及び物理化学的性質の異なる免疫グロブリンG及びリゾチーム等を用いて評価したところ、既存のブラシに比較して極めて効果的であることが結論づけられた。
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