研究課題/領域番号 |
12894009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
西森 秀稔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70172715)
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研究分担者 |
蔵本 由紀 京都大学, 理学研究科, 教授 (40037247)
関本 謙 京都大学, 基礎物理学研究科, 教授 (00179342)
松原 史卓 東北大学, 工学研究科, 教授 (90124627)
堀口 剛 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (30005558)
小貫 明 京都大学, 理学研究科, 教授 (90112284)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 統計物理学 / スピン系 / モンテカルロ法 / 量子カオス / 粉流体 / 輸送現象 / ガラス転移 / タンパク質の折り畳み |
研究概要 |
第22回統計物理学国際会議(2004年)の日本開催に向けて、統計物理学全般にわたる研究動向の調査を行った。 まず、2000年9月1日から2日にかけて、KKRホテル東京において「統計物理学の展望」と題する研究会を開催した。本科研費の分担者を中心に、各研究分野の代表的な研究者15名が研究動向について報告し、100名近い参加者を交えて活発な議論がなされた。量子スピン系、光誘起相転移、モンテカルロ法のアルゴリズム、量子カオスと量子輸送、粉流体、輸送現象、ガラス転移、タンパク質折り畳み、ゆらぎのエネルギー論と熱力学、反応拡散系、スピングラス、ニューラルネットワーク、情報理論、高分子、経済、パーコレーションや交通流などを含む非平衡現象、厳密解の数理など、統計物理学の適用によって解明する事のできる現象がきわめて広範囲に及んでいることが明らかになった。また、統計物理学国際会議の意義や開催方法についても議論し、日本で開催することが統計物理学の振興に大きな力となることが共通の認識となった。そのために、このような分野をまたいだ研究会を引き続き開催して行き、研究者の交流を深めていくことの重要性も確認された。 研究代表者および究分担者を中心に、日常的な研究連絡体制も取られ、海外の動向の調査を含めて情報の交換が活発に行われた。2001年の第21回統計物理学国際会議において、本科研費の研究分担者である川崎恭治教授が、統計物理学で顕著な業績を上げた研究者に贈られるボルツマン賞を受賞されることが決まったことからも分かるとおり、日本での統計物理学の研究は世界的に見ても質・量ともに大きな重みを占めており、第22回の会議の日本開催に向けて、より真剣な取り組みが必要とされていることが明らかになった。
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