研究分担者 |
黒岩 常祥 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50033353)
神谷 律 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10124314)
田中 歩 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (10197402)
白岩 善博 筑波大学, 生物科学系, 教授 (40126420)
松田 吉弘 神戸大学, 理学部, 教授 (20030778)
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研究概要 |
クラミドモナス研究の各領域(光合成・生殖・遺伝・光応答・行動)について,班会議(函館にて2000年7月30日〜31日,木更津市にて2001年3月10日)とワークショップ(2001年3月9日〜10日,木更津市にて)を開催して,研究動向を把握した。また,平行して,国際協力体制で真核光合成微生物クラミドモナスのゲノム解析計画を推進する前段階として、クラミドモナスの実験系としての特徴とゲノム解析を進める上での問題点を明らかにした。調査の結果,以下の点を特に今後重点的に推進する必要性が明らかになった。 1)ESTの大量解析とゲノムライブラリーのDNAアレイあるいはDNAチップ 2)細胞培養時における環境条件の標準化 3)染色体の構造と遺伝マーカーの整備 4)遺伝子タギングによる変異株の取得方法とその解析手法 5)オルガネラ並びに核ゲノム形質転換 6)遺伝子コード領域の予測手法 7)交配による遺伝子同定の簡便化と遺伝マーカーの利用 8)タンパク質精製法とプロテオームのデーターベース化 9)遺伝子のマッピングとポジショナルクローニング 10)実験室株(標準株)の系統保存と分譲システムの整備 さらに,国際協力体制でのグノム研究を推進するには,来年度にも企画研究を継続するとともに,2004年に日本で国際会議を開催する準備を始める必要があることが共通認識となった。
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