研究課題/領域番号 |
12CE2001
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研究種目 |
特別推進研究(COE)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石上 英一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40092134)
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研究分担者 |
保立 道久 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70092327)
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00114439)
林 譲 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00164971)
久留島 典子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70143534)
中川 裕志 東京大学, 情報基盤センター, 教授 (20134893)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,093,921千円 (直接経費: 926,862千円、間接経費: 167,059千円)
2004年度: 234,000千円 (直接経費: 180,000千円、間接経費: 54,000千円)
2003年度: 234,000千円 (直接経費: 180,000千円、間接経費: 54,000千円)
2002年度: 255,921千円 (直接経費: 196,862千円、間接経費: 59,059千円)
2001年度: 180,000千円 (直接経費: 180,000千円)
2000年度: 190,000千円 (直接経費: 190,000千円)
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キーワード | 日本史 / 日本学 / 前近代日本史料 / 情報学 / 歴史情報統合データベース / 歴史情報の国際発信 / 歴史情報双方向ネットワーク / 日本史用語集 / 日本前近代史料 / 日本史用語の翻訳 |
研究概要 |
1 総括 本研究により、史料編纂所に前近代日本史料歴史情報研究拠点を設けるために、情報資源蓄積方法・歴史情報発信方法を研究して統合型データベースシステムを実現し、また外国所在前近代日本関係史料調査や歴史語彙情報化研究により国際的な日本学における前近代日本研究との連携の基盤を構築することができた。 2 研究集会 (1)平成16年7月第5回国際研究集会「日本学研究における資料の諸相とその利用」を開催した。研究報告は、科学研究費研究成果報告書『前近代日本史料の構造と情報資源化の研究』(平成17年3月)に掲載した。 (2)平成16年12月第6回国際研究集会「東アジア史料研究編纂機関国際学術会議」を開催した。研究報告は、『アジア史料の情報資源化と国際的利用』(平成16年12月)に収載した。 (3)平成17年2月第5回公開研究会「前近代日本の史料遺産プロジェクト 成果と課題」を総括集会として開催した。 3 システム開発と史料デジタル化データベース構築 (1)前近代日本の史料遺産プロジェクト統合データベース開発 前近代日本の史料遺産プロジェクトで開発した各種データベースと史料編纂所の既存各種DB、計30を統合し、前近代日本の史料遺産統合データベース(Japan Memory Project Integrated Data Base System:JMPIDB)を開発し、OracleTextサーバの機能強化を行い公開体制を構築した(平成17年4月以降、試験公開予定)。史料群・歴史情報の多様性に対応して、構造化語彙DB、原本調査DB等を開発し、電子くずし字字典の機能追加を行った。 (2)古典籍機関間横断型検索システム開発 国文学研究資料館を中心とする古典籍横断検索システムに参加し、平成15年度に続き、古文書目録DB・古文書全文DB・編年綱文DBのZ39.50/Dublin Core版サブセットを開発した。国文学研究資料館のゲートウエー開設により平成17年度に公開。 (3)出版物デジタル化研究 史料編纂所刊行の日本前近代史基幹史料集を効率的に全文DBに入力するため、TEX組版の開発を『大日本維新史料』井伊家史料・『大日本史料』第6編)について行い、TEXデータの全文DB用XMLデータへの変換システムを開発した。 (4)史料デジタルデータ作成 1)前年度に続き前近代史研究の中核となる近世・明治期写本(記録・文書関係
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)と維新史料編纂会引継本について約20万コマを撮影しデジタルデータを作成した。これにより画像ファイル数は530万に到達した。 4 史料情報研究とデータ蓄積 (1)約30の小研究計画を進め、多様な史料情報の集積、史料情報研究、史料蒐集を行った。中世・近世編年史料、中世・近世人物情報、中世文書所在追跡調査、花押彙纂などについて統合データベースの前提となる分散・小規模データベースを作成した。 (2)立花家文書など大規模史料群の構造分析のための基礎調査、デジタル化対応史料調査方法開発のための検討を行った。 (3)『大日本古文書』『大日本古記録』、『中世法制史料集』、国史大系(平安時代法制史料)などの全文データ蓄積を進めた。『鎌倉遺文』、『大日本古文書』編年文書(奈良時代文書)の校正を行った。 5 国際的日本学研究との連携 (1)日本史グロサッリー 日本史グロッサリーDB作成を継続して行ない、同DBをシステム辞書とした応答型翻訳支援システムの実験公開を行った。第5回国際研究集会にあわせて欧米研究者を委員とするグロッサリー委員会を開催した。10月にプリンストン大・コロンビア大・イエール大・ハーヴァード大の日本学研究室で、グロッサリーDBのプレゼンテーションを実施した。 (2)英仏版古代史料解題辞典 JMPに協力する欧米日本学研究者の英仏語版日本古代史料解題辞典(Dictionary of Sources of Classical Japan:DSCJ)プロジェクト(仏・米・蘭・ベルギーの歴史・文学史・宗教史研究者が編集委員)と共同し、DSCJのオンライン公開システムを開発した。 6 東アジアを中心とした日本史料の調査研究と国際協同 (1)史料調査 韓国(国史編纂委員会)、ロシア(海軍文書館・歴史文書館)、コレージュ・ド・フランス日本学高等研究所(Ofudaコレクション)、台湾(中央研究院)において、日本史料の調査を実施した。 (2)東アジア史料編纂機関の協同 1)第6回国際研究集会により、韓国の国史編纂委員会、中国の中国社会科学院近代史研究所等と、東アジア漢字史料の国際的利用環境の発展について意見交換を行い、東アジア史料編纂機関協議会籌備会の設置について合意した。2)韓国のソウル大学奎章閣、韓国学中央研究院蔵書閣と前近代史料についての学術交流について協議した。 7 研究成果の紹介 (1)第5回公開研究会、総合研究大学院大学「資源共有化に関する研究集会」(1月14日)等で成果発表した。 (2)研究成果報告書『前近代日本史料の構造と情報資源化の研究』(平成17年3月)を制作した。 隠す
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