研究課題/領域番号 |
12F02096
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
砂入 道夫 日本大学, 生物資源科学部, 教授
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研究分担者 |
ZHAO Xue Qiang 日本大学, 生物資源科学部, 外国人特別研究員
ZHAO XueQiang 日本大学, 生物資源科学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2012年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 酸性土壌適応機構 / アルミニウム耐性 / 植物・微生物共生系 / ポストゲノミックス / Rhodotorula酵母 / 窒素代謝 / 脂質 / ゲノム |
研究概要 |
酸性土壌に適応した植物・微生物共生系の窒素代謝とアルミニウム耐性は、Zhao博士が中国で進めている研究テーマ、イネのアルミニウム障害と窒素源の関係に関する研究と、受入研究者が進めてきた酸性土壌適応植物における共生微生物の酸性土壌適応への役割に関するゲノミックスおよびポストゲノミックス的研究を発展的に統合させたもので、イネを植物だけでなく、植物. 微生物共生系として捉え直し、根圏における窒素代謝とアルミニウム毒性への宿主植物と共生微生物の相互作用に網羅的な検討を加えるものである。本年度は昨年度に引き続きRhodotorula酵母の高濃度アルミニウム耐性機構に検討を加えた。昨年度ドラフト解析を行ったR. taiwanesis RS1のゲノム情報を基に、アルミニウム添加培養時に観察される膜脂質の顕著な変化について各種解析を進めた。また、同株のプロテオミックス解析によりアルミニウム添加培養時にリンゴ酸デヒドロゲナーゼが増加し、細胞内にクエン酸の蓄積が認められたことから、アルミニウム耐性と細胞内有機酸の関係について検討を加えた。これらRhodotorula酵母で得られた知見に基づき、モデル生物で各種解析系が完備している出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeのアルミニウム毒性・耐性機構にも検討を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
茶畑から単離されたRhodotorula酵母とモデル生物で各種解析系が完備している出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを組み合わせて解析を進めることにより興味深い知見が数多く得られた。
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今後の研究の推進方策 |
外国人特別研究員Zhao Xue Qiang博士は平成26年5月に中国へ帰国し、中国科学院土壌科学研究所准教授に復職予定である。帰国後はホスト研究者と共同で、本研究でRhodotorula酵母とモデル生物で各種解析系が完備している出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを組み合わせることにより得られた知見を発展させ、酸性土壌に適応した植物・微生物共生系の窒素代謝とアルミニウム耐性の解析を進める予定である。
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