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造礁サンゴ類の有性生殖に関わる細胞メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 12F02819
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 細胞生物学
研究機関琉球大学

研究代表者

波利井 佐紀  琉球大学

研究分担者 PAXTON C. W.  
PAXTON Cw  琉球大学, 外国人特別研究員
PAXTON C.W.  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2012 – 2015-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2014年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2013年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2012年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード造礁サンゴ類 / 産卵 / プロテオミクス解析 / 気候変動 / サンゴ / 一斉産卵 / ホルモン
研究概要

熱帯・亜熱帯のサンゴ礁生態系の主要構成生物は造礁サンゴ類(以下、サンゴ)である。サンゴは有性生殖により産卵し、浮遊幼生を分散・加入させ増殖する。多くのサンゴは初夏の夜、一斉に産卵するが、なぜ、どのようにして一斉に産卵するかはわかっていない。本研究ではホルモンやタンパク質の発現に着目し、サンゴの一斉産卵のメカニズムを細胞生物学的に解明する。また、現在、サンゴは気候変動により死滅してきている。そこで、海水温上昇がサンゴ産卵に及ぼす影響を併せて解明する。これまでに、主に以下の点を明らかにした。
1. サンゴの産卵期における特異的なタンパク質発現の特定
コユビミドリイシサンゴの産卵前にサンゴを採集し、本学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設の屋外水槽に入れて飼育した。サンゴの小片を産卵前、産卵日、産卵後に採集し、液体窒素を用いて固定しディープフリーザーにて保存した。その後、プロテオミクス解析のため試料を粉砕しタンパク質を抽出し、2次元電気泳動を行いスポットを検出した。現在、質母分折計を川いて解析している。
2. 異なる水温環境下でサンゴ産卵のタイミング
水温上昇がサンゴの産卵時期にどのような影響を及ぼすかを明らかにするため、産卵1月前にコユビミドリイシ5郡体採取し、半分にして、それぞれを水温条件の異なる別な流海水水槽にいれて飼育した。温度条件は温度制御なし(現場水温)と、高水温区(現場水温より2℃上昇)とした。産卵は、高水温区においてほとんどの郡体で1日早く産卵した。このことから、地球温暖化が進み水温が上昇すると、サンゴの産卵が早まる可能性が示唆された。現在、本結果を英文論文として公表すべく準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、サンゴ産卵時期に試料を作成することができた。現在、その試料を用い解析を進めている。また、産卵に関する水温制御実験も順調に進み、成果を得た。

今後の研究の推進方策

今後は、現在分析中のプロテオミクス解析を進めるほか、成果を国際誌に公表予定である。

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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