研究課題/領域番号 |
12J00234
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
芸術学・芸術史・芸術一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
川本 徹 慶應義塾大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,310千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | アメリカ西部 / 西部劇 / ロード・ムーヴィー / グローバル・フロンティア / オーストラリア / フロンティア / SF映画 / モニュメント・バレー / スタンリー・キューブリック |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、西部劇とSF映画を中心題材として、20世紀初頭から現在に至るアメリカ社会のなかで、「フロンティア」をめぐる大衆的想像力がいかに変容してきたのかを解明することにある。採用第2年度終了時までにリサーチが当初の予定よりも早く進行し、この成果を集成した単著を刊行できたことにともない、採用最終年度となる本年度は、題材の幅を前年度よりもさらに広げてリサーチを実行した。第一に、約束の地の探求を主題に持つという点で西部劇の後継ジャンルと言うべきロード・ムーヴィーに着目し、1960年代以降に確立したこの映画ジャンルのなかで、従前の西部劇のイメージやレトリックがいかに継承され、変奏されたのかを分析した。昨年度までに扱ったSF映画とは別の映画ジャンルを対象にフロンティア精神の現代的展開を考察する経路を開いた点が本リサーチの意義である。第二に、グローバル・フロンティアというキーワードのもと、アメリカ国外の映画監督、その他の芸術家がアメリカまたは自国内のフロンティアを描写した事例や、アメリカ国内の映画監督、その他の芸術家がアメリカのフロンティアのイメージを海外に喧伝した事例に着目し、比較文化史的な視座からのフロンティア表象分析を遂行した。とりわけ高い関心を注いだのが、ニューシネマ西部劇『明日に向って撃て!』でも言及されるもうひとつのフロンティアとしてのオーストラリアである。同じ主題を扱った近年の研究が19世紀と20世紀以降のいずれかの時代に議論を限定する傾向があったのに対して、19世紀のドイツ人作家の旅行記から現代のオーストラリア映画までを視野に入れた考察を行った点が本リサーチの特徴と言える。本研究課題はこれで終了となるが、最終年度に得られたこうした知見をフロンティアという観点からのアメリカ理解の進展に向けて今後も活用してゆきたい。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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