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細胞の致死回避に使われる染色体融合機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12J00534
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 分子生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

大野 悠子  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード染色体末端融合 / ゲノム不安定化 / 染色体 / 相同組換え / テロメア
研究実績の概要

細胞の致死回避に使われる染色体融合現象を解析するには、それを実験的に再現し、コントロールできるアッセイ系が必要である。そのために本研究では当研究室で独自に構築された分裂酵母のセントロメア破壊アッセイ系を用いた。分裂酵母のセントロメアを人為的に破壊すると、大多数の細胞が染色体分配異常を起こし死に至るが、一部の細胞はセントロメアを欠失した染色体と無傷な染色体とが融合することで生き残る。セントロメアを破壊してから死ぬあるいは染色体融合を起こすまでの間にどのようなことが起こっているのかを調べた。
まずセントロメア破壊後の染色体の挙動を調べると、予想どおり多くの細胞で染色体分配異常が生じており、それに伴う遺伝子の発現量の変動も観察された。また、DNA二重鎖切断修復関連因子にGFPタグをつけ、その挙動についても観察したところ、ドットの数に明らかな増加が見られた。これは染色体上に「傷」がたまっていることを意味していると考えられる。この結果はこれまでに得られているセントロメア破壊にともなって染色体が不安定化するという結果と一致する。さらに染色体末端の不安定化と染色体末端融合との関連を調べるために、染色体末端の不安定化が生じることで知られるテロメア保護タンパク質の変異株でセントロメア破壊実験を行った。その変異株では野生株よりも顕著に染色体融合が増加することが明らかとなった。加えて、染色体融合の頻度が増加する相同組換え関連因子の欠損株ではセントロメアの破壊なしに染色体末端が不安定化することを見出した。したがって、染色体融合が生じるまでの間に染色体分配異常と染色体不安定化が生じており、おそらくそれらが染色体融合の引き金となっているものと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Epigenetically induced paucity of histone H2A. 2 stabilizes fission-yeast ectonic centoromeres2013

    • 著者名/発表者名
      Ogiyama Y, Ohno Y, Kubota Y, Ishii K
    • 雑誌名

      Nature Structural & Molecular Biology

      巻: vol.20 号: 12 ページ: 1397-1406

    • DOI

      10.1038/nsmb.2697

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 分裂酵母における染色体異数性に対する初期応答の解析2014

    • 著者名/発表者名
      大野悠子、久保田佳乃、石井浩二郎
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 人為的異数体形成に伴う染色体融合機構の解析2013

    • 著者名/発表者名
      大野悠子、荻山友貴、久保田佳乃、石井浩二郎
    • 学会等名
      分子生物学会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 染色体の脱落を回避するゲノム再編成の分裂酵母を用いた解析2012

    • 著者名/発表者名
      大野悠子
    • 学会等名
      日本遺伝学会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県)
    • 年月日
      2012-09-26
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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