研究課題/領域番号 |
12J01177
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 秀治 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2012年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 日本語焦点助詞 / 焦点助詞の項選択 / C統御条件の不当性 / 非顕在的主要部移動の不当性 / 談話的結束性 / 焦点のタイプ分け / 既知情報の計算 / 一般化量化子 / 焦点句移動 / 分裂CP仮説 / 焦点基準の妥当性 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「生成文法の観点から、節内の焦点要素を決定するシステムを明示すること」である。これに基づき、平成26年度の研究実施計画として、「日本語と英語の焦点決定システムを統一的に扱う理論を構築すること」を設定した。これに対して、本年度の研究成果は、「日本語の焦点決定システムの中核を提案したこと」としてまとめられる。具体的な成果としては、(i)日本語焦点助詞の性質を調査することで、音韻的焦点と統語的焦点という区別の妥当性にさらなる経験的根拠を提示したこと、(ii)焦点助詞の項選択の理論に、先行研究が主張していた「C統御条件」や「焦点助詞の非顕在的移動」という装置を導入することは不当であることを経験的に立証したこと、及び、(iii)焦点助詞の意味論(すなわち、統語的焦点の決定システム)を「談話的結束性」という概念に依拠しながら形式化したことが挙げられる。特に、(iii)の成果は、統語的焦点の決定システムを明示することで、音韻的焦点の決定システムの独立性を示唆しているため、後者の部分的な解明にもつながっている。以上の成果は、通言語的な統一理論の構築には至らなかったものの、先行研究の見解の不備を指摘した点で重要である。特に、焦点決定システムの構築には、統語論的概念だけではなく、意味論的概念や語用論的概念の導入が必要であることを示したため、当該分野の今後の研究に対し新たな議論の出発点として機能しうる点で、評価に値する。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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