研究課題/領域番号 |
12J01422
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
早川 郁美 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 細胞性粘菌 / 種間認識 / 細胞選別 / 接着因子 / 細胞接着 |
研究実績の概要 |
細胞性粘菌は土壌中に生息する単細胞アメーバであるが、飢餓状態におかれることで集合し、多細胞体を形成する。野外では多種の細胞性粘菌が密に共存しており、集合時には異種のアメーバが混在することもあるが、多細胞体を形成する過程で細胞選別がなされ、ほとんどの場合、最終的な構造体に異種が含まれることはない。しかし細胞認識・選別の詳しいメカニズムは不明である。本研究は、細胞性粘菌における種間相互作用をテーマとして、特に種間認識・選別機構の解明を中心に進めた。 細胞性粘菌の多細胞体形成は飢餓からの経過時間に従って集合期、マウンド期、移動体期、子実体形成期の各段階を経る。これまでの研究では、異種の混合具合の指標には移動体期が使用され、その他の時期については定量的に示すことが叶わなかったが、平成26年度では集合期および子実体形成期においても独自の指標を設定することで数値的な差を示すことに成功した。さらに、DpとDdの各種は、互いに形態形成を阻害するような効果は持たず、一旦混合さえすればそれぞれが胞子形成まで問題なく完了できることを確かめた。この結果は、種間の認識・選別のみでなく、発生におけるシグナル伝達の種間互換性を考察する上でも重要な知見である。 続いて、前年度に作成したtgrC1-/Dp-tgrC1株について、さらに詳細な細胞動態の解析をおこなった。結果、この株は異種であるDpの細胞列の中に1細胞ずつ混合し、Dp細胞と同方向へ適切に前進できることが明らかになった。対して、tgrC1-株は、Dpの細胞に囲まれた状態では適切に運動することができなかった。このことから、ある細胞が異種の多細胞体へ混合できるかどうかは「同種であるか」ではなく「適合するTgr分子を持っているかどうか」で判断されることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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