研究課題/領域番号 |
12J01458
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
權業 慎也 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | QCD / 量子色力学 / 閉じ込め / Higgs機構 / 格子QCD / 非摂動論的現象 / Gribov問題 / カイラル対称性 |
研究実績の概要 |
強い相互作用の基礎理論である量子色力学(QCD)低エネルギー領域に生じる非摂動的な現象であるカラーの閉じ込め を解析した。第一原理計算である格子QCDによる大規模数値計算を用いて、非摂動的な現象を多角的に研究した。具体的には次の3項目に取り組んだ。 まず、二次元におけるHiggs模型における格子シミュレーションの研究を行った。その結果、粒子・反粒子間ポテンシャルが線形の領域(閉じ込め相)とそうでない領域(Higgs相)があることを数値的に示した。さらに、本研究ではランダウ・ゲージでのゲージ場の伝播関数の振る舞いをしらべ、“カラーの閉じ込め”についてGribov問題の観点から一定の理解が得られた。この研究は査読付きProceeding論文として1編、Journal of High Energy Physicsにて原著論文として1編発表され、日本物理学会や国際会議においても口頭発表した。 次に、前年度構築した“最大可換ゲージにおけるGribov-Zwanziger作用”の数値的検証として二次元格子シミュレーションを用いて最大可換ゲージにおけるグルーオン伝播関数を研究した。その結果、対角のグルーオン伝播関数は赤外領域でKallen-Lehmann表示の破れを示すのに対し、非対角のグルーオン伝播関数ではその破れがみえず、有質量ベクトル場から期待される振る舞いを示した。これらの振る舞いはGribov-Zwanziger作用から期待される振る舞いと一致し、最大可換ゲージにおけるGribov領域に対し、一定の理解が得られた。この研究は現在査読中である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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