研究課題/領域番号 |
12J01565
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
谷川 卓 埼玉大学, 教養学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,310千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 因果的効力 / 様相 / 性質 / 自然法則 / 定言主義 / ヒューム主義 / 現代形而上学 / 傾向性主義 / 因果性 / ヒューム / 性質論 / 分析形而上学 / メタ形而上学 / デイヴィド・ルイス / ソール・クリプキ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、性質の因果的効力をめぐる問題を定言主義(categoricalism)の観点から検討し、それによって得られた成果をメタ形而上学の知見を踏まえて正当化することにある。本年度は、その目的を果たすことを念頭に置きつつ、研究の取りまとめ作業を行った。 定言主義の観点から形而上学的諸問題の解決をめざすには基本的にヒューム主義をとる必要があるということを前年度の研究において確認しているが、本年度はその研究をさらに進めたうえで、成果を論文としてまとめた(「形而上学的原理を正当化する方法」)。この論文では、ヒューム主義的観点から形而上学的議論を正当化するには、学界で影響力あるソール・クリプキの見解に反対する仕方で様相認識論を展開する必要があることを主張している。また関連して、自然法則の様相的身分をめぐる問題について検討を進めた。定言主義をとったうえで、自然法則は形而上学的に偶然的な仕方で成立しているという見解を擁護することを試みた。現在、この研究成果は論文としてまとめている最中である。 またいま述べた研究成果を踏まえて、ある二つの哲学的論点の検討作業を行った。すなわち、定言主義を基礎として穴の存在論の検討を行うとともに、様相概念の検討から得られた成果を踏まえつつ害の概念に関する反事実条件的比較説の検討を行った。このことは、本研究で得られた成果がさまざまな哲学的議論に応用可能であることを示唆している。 また本年度は、現代形而上学の重要文献の翻訳作業にも従事した。従事した翻訳作業のうち一つは、『アリストテレス的現代形而上学』(共訳書、春秋社、2015年)として公刊されている。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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