研究課題/領域番号 |
12J01944
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学(英文学を除く)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
森井 良 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2012年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | アンドレ・ジッド / 経済 / シャルル・ジッド / ピエール・クロソウスキー / 経済学 / 連帯主義 |
研究実績の概要 |
報告者は2014年4月よりフランスのパリ=ディドロ大学(パリ第七大学)に籍を置きつつ、同大学教授のエリック・マルティ氏から研究委託指導を受けた。マルティ教授とは月に一回ほど面談を行い、その際に博士論文の構想内容と研究アプローチについて具体的なアドバイスをいただいた。また、同教授が主催するセミナーにも参加し、そこからアンドレ・ジッド研究に関するさまざまな情報と知見を得た。研究活動としては、これまでに引き続きジッドにおける経済(学)をテーマに据え、1890年代後期の作品(『パリュード』から『背徳者』まで)を中心とした内在的研究の深化と、同時代の政治経済史研究の適用という二点を軸にした。当年度は前年度から開始していた博士論文の執筆作業を進めながら、ジッドにおける貨幣経済の検討につとめた。具体的には、ジッドの1890年代のテクスト群とシャルル・ジッドの『政治経済学原理』を比較検討し、同時代における両者の問題意識の交差を浮き上がらせることに成功した(シャルル・ジッドの著作に関しては、複数のエディションを参照し、特に叔父と甥の影響関係を考慮する上で重要な1918年の版を東京大学図書館において参照した)。また、ジッドにおける身体=貨幣のテーマを敷衍させながら、そのテーマが孕む身体と金銭の互換性や身体の貨幣化の問題を検討し、そこからジッドと馴染み深いピエール・クロソウスキーの思想との関連にまで分析を進めた(『歓待の掟』『生きた貨幣』『ルサンブランス』などの著作を参照し、版に応じてフランス国立図書館での閲覧を行った)。ジッドとクロソウスキーの関係についての研究は充分になされていない領域であり、その意味で報告者の試みは新しい成果を挙げたと自負できる。研究発表としては、5月の日本フランス文学会全国大会で口頭発表(「ジッドの『背徳者』における「アソシアシオン」の問題)を行い、仏語論文での掲載が認められた。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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