研究課題/領域番号 |
12J02465
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
宮城 慧 豊橋技術科学大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 異物受容体 / ダイオキシン / 細胞分化 / 分子シミュレーション / AhR |
研究概要 |
平成25年度の研究実施計画として、(1)AhRの二量体構造の解析、及び(2)AhRと様々なリガンド間の解析を設定した。(1)は、AhRとARNTの二量体に対して、これまでに確立したAhRの構造予測手法、構造解析手法を用い、安定な二量体構造を提案し、更に分子動力学法、フラグメント分子軌道法から、原子・電子レベルで二量体形成ドメインの重要性を明らかにした。その結果、二量体形成、二量体分離には荷電アミノ酸同士の静電相互作用が大きく関わっていることを解明した。この計算結果は、ハンガリーで開催された9^<th> European Conference on Computational Chemistryで発表した。現在は、研究結果を纏め、査読付き国際学術雑誌に投稿する準備をしている。 (2)の研究では、生化学実験を東芝研究開発センターで実施し、AhRに対して様々なリガンドを投与した場合にどの程度の酵素の発現が見られるかを解析し、リガンドの種類と酵素の発現量の関係性を明らかにした。その結果を基に、我々はこれまでに確立したAhRの構造予測手法、古典分子力学計算、そしてフラグメント分子軌道計算を実行し、原子・電子レベルでの解析により、リガンドの違いがAhRに与える影響を解明した。解析結果として、リガンドの結合の強さと発現量が直接相関しないことが明らかになり、リガンド結合を対象とした解析だけでは、AhRの代謝酵素誘導を解明出来ないことが分かった。また、この解析でリガンドの結合に重要なアミノ酸が明らかになり、新規薬剤に関する知見を得ることが出来た。 これらの計算結果は、第7回分子科学討論会において発表し、更に査読付きの国際学術雑誌であるMoleculaf Simulation誌に2月に受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の設定した課題に対して、十分な解析が出来、更に国内外の学会で発表、査読付き国際雑誌へ投稿した。その結果、一件の論文が受理された。もう一件に関しても、現在投稿準備中であるため、全体の研究状況としては順調に進展した。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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